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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Haru:「三つ子の魂百まで」-2

「瑠奈、あなたに見て欲しい。本当に好きな人との、セックスの仕方。瑠奈が強要されてたものと、違うはずだから…。」

私は、寝ている勇樹の体に抱きついた。

勇樹は何も言わず、私の体を抱きしめてくれる。

ちょうど、腰の辺りに手を回して。

自分の長い髪を掻き分けると、勇樹の嬉しそうな顔と目が合う。

私も、久しぶりに好きな人との時間に、顔が緩む。

なんとなく、恥ずかしい感じがして、照れ隠しをするように勇樹の額と自分の額を合わせた。

お互いの鼻が触れあい、そのまま唇が重なる。

「誰かに見られながらするって…ちょっと恥ずかしいね。」

勇樹は横で私たちのことを見ている瑠奈を見ながらそう言った。

「ちょっと興味あったくせに。」

勇樹の部屋で見つけた、DVDの中には縛られた女性が、行為を見せられてお預けを喰らうというシーンもあったのを、私は知っていた。

瑠奈の今の状況はまさにそれだ。強いて言えば、縛られてはいなかったが。

「んっ…」

勇樹の柔らかい舌が、私の口の中へ触手のように入り込んでくる。

勇樹は舌遣いが上手いと思った。よく、さくらんぼの茎を舌だけで結べる人はキスが上手い、なんていう。

今度勇樹にやらせてみようかな…。案外できちゃったりして。

力を入れてない勇樹の舌が、私の前歯の裏側や、舌の裏側へと入ってきて、体がゾクっと震える。

唾液の絡む音が、私の耳にも聞こえているということは、きっと瑠奈にも聞こえているはずだ。

勇樹の舌が離れて、私の腰に勇樹の手が触れる。

私の体は、勇樹に強く握られて、一瞬でベッドに寝ていた勇樹が上に来て、私はベッドに寝かされる。

やっぱり、男の子は力が強いのね。

久しぶりに私の体に触れて、嬉しいのか私の体をまじまじと勇樹は見つめた後、唇を喰らうかのようにキスをしてくる。

勇樹の息遣いが荒くなっているのを感じる。

横目で瑠奈を見ると、瑠奈はほとんど瞬きせず、私たちを見つめている。

こんな状況で、興奮するなって言う方が…無理ね。私も、いつもより興奮しているから…。

勇樹の唇が離れて、頬に何度かキスをされた後、勇樹の顔は私の左の耳元へと移る。

「興奮しているの?勇樹。」

私がそう言うと、

「うん…。陽の体に触るの久しぶりだからね…。」

「んっ…。」

鼻息が、耳にかかるのを感じる。

「陽は相変わらず綺麗だね。好きだよ、陽。」

口を開くときの唾液の音が聞こえただけでも、体は興奮してくるのに、勇樹の口は、私の耳の上の方を歯を立てずに咥えたと思うと、長い舌で、耳の後ろや耳の中に舌が伸びてくる。

「あっ…耳はダメって言ってるのにぃ…。私も…勇樹のこと好きぃ…。」

耳は、耳自体が冷たいせいか分からないが、舌の温かさを体の他の部分よりリアルに感じてしまう。

何か、変な生き物が舌に入り込んできているような感覚がして、最初は凄く気持ち悪いのに、慣れてくるとどうしようもなく気持ちいいのだ。

耳の中に入り込んだ舌は、そのまま耳の舌へと沿っていき、首に1本の線を描くかのように、舌が降りていく。

「んっ、ん〜…。瑠奈は…勇樹にこういうことされたこと…ある?」

自分の悦んでいる顔を瑠奈に見られているのが、恥ずかしくて、瑠奈の手を握って誤魔化す。

「あるよ…。」

瑠奈は、私が勇樹に舐められている姿を見て、不安そうな表情を浮かべている。

「気持ち良さそうにしてるところ、写真に撮っちゃった。」

勇樹が一旦私の首筋から離れて、そう言った。

写真…か。勇樹は確かに写真を撮るのは好きそうね。

きっと家とかで眺めて、一人でするんでしょう。

「はぁー、陽いい匂いがする。陽のこと好き。」

首筋を舐めている時に、勇樹は前にもそう言っていたことがあった。

私の髪の匂い?なんの匂いなんだろうか、いずれにせよ夏は汗をかくのであまり匂いを嗅いで欲しいとは思わないのだが。

「んんっ…私も好き。」

私の体を後ろから包むように勇樹は抱きしめ、手は私の胸の上にあった。

「ホント胸ばっかりね、勇樹。瑠奈も胸いっぱい触られたでしょ。」

瑠奈は、困り果てた顔付きで、「うん…。いつも胸から触られるの。」

と私の顔を見る。

瑠奈の視線は、私の顔から胸へと移る。

勇樹が、私のシャツのボタンを脱がそうとしているからだ。

人の服を脱がすことにおいて、勇樹は本当に早いし、最初のうちは脱がされていることにも気づかない時もあった。

勇樹は私の胸元にキスをしながら、シャツを完全に脱がす。



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