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灰の最初へ 灰 0 灰 2 灰の最後へ

-1

帰り道を一人で歩く君を見ていた
君の斜め後ろの白いバンの中から
曲がり角になる頃 君を轢いていました
小さな体抱え 森へ連れ去りました
君は気付くと小さな声で叫んだけど 猿轡に邪魔されて僕にしか聞こえません
何度も君の悲鳴が 聞きたくて指を千斬りました
君は大きな瞳をむき出し僕を見つめました
もっと僕を見て
何度も何度も この手で殴りました
ぐったりと動かなくなった君 僕は君で思いを遂げました
すべて終わると虚しくなりました
森の中に穴を掘って君を埋めました
時間が経つと君は腐りだすのでしょうか
掘り起こしてたまらず思いを遂げました
僕は生きていていいのでしょうか
誰か早く捕まえてください僕はたまらずまた今日も獲物を探してしまうでしょうそして夜が明け始める頃
逃げられぬ自責の念にまた苦しむのでしょう
森の中の君が手を招いた気がしたので 君の上の木の枝に白いシーツで首を吊りました
ゆらりゆらり揺れる僕の 下で眠る君の指が 最愛の人に届く前に


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