黄土色の海-7
股間がぬるぬる滑るほど量が多い。
特に弘美は、今まで股間がべとべとになるまで愛液を出したことはなかった。
人生の中で一番の性的興奮を感じていた。
弘美はだんだん頭がぼんやり白くなっていった。
「あぁ、はぁ〜」
弘美から声が漏れると、それを千帆が口でふさいだ。
まだ、静かな朝である。
ここで行われていることは秘め事なのである。
弘美は腰を前後に動かし、しっかり股に挟んだ千帆の太ももに愛液を擦り付けた。
弘美が求めていることを察知した千帆は、指を弘美の股間にさし入れた。
そのクリトリスはすでに硬くなり、敏感な肉芽となっていた。
千帆を待ちわびていたのである。
千帆の指先が触れたとたん、電流のような刺激が走った。
「あぁっ!」
今までとは違うオクターブの高い嬌声が漏れた。
まだ慣れていない刺激の強さに眉間にしわを寄せる。
「だいじょうぶよ」
千帆はそう言って弘美にキスをする。
人差し指と中指を上手に使いながら敏感な肉芽を回す。
千帆の指には昨日からお世話になってきた。
この指を尻穴から入れてもらい硬便を確認してもらい、浣腸の容器を押し潰してもらい、薬液の効果を高めるためしっかりと尻穴を押さえてもらった。
そして今、むき出しになった肉芽を揉み込まれている。
「あぁ!」
恐ろしいほど刺激が全身を駆け巡り千帆にしがみついた。
息苦しいほどの刺激が怖い。
しかし、それを伝えたくても言葉にならなかった。
「うぅっ!あぁ!」
千帆は巧みに弘美の膣口をなぞった。
指先に熱さを感じた。
(熱い…)
熱湯が噴き出るように泉が奥から湧き出していた。
「くうぅっ!」
弘美は何かに耐えているような悲鳴を漏らしている。
時おり、限界を知らせるように小刻みに身体が震えた。
千帆は弘美の昇天が近いことを悟った。
頭の中に白く霧がかかり、全身に力が入らなくなっていった。
弘美にそこから先の記憶はなかった。