黄土色の海-6
軽くなった下腹の奥にむず痒い羞恥心が走った
そして同時に、女性の花芯が熱く湿るのを感じた。
「ねえ、千帆さん。明かりを消してもいい?」
「いいわよ」
暗くなった部屋の中で、弘美は何も言わずパジャマの上下を脱ぎパンツを下ろした。
弘美の女性らしい身体のシルエットが、暗やみの中に映る。
そしてベッドに静かに横になった。
先ほどは苦痛の中で治療を受けたベッドである。
それを見て何かを感じとった千帆も裸になった。
スウェットの上を脱ぎ取るとき、長い髪がはらりと広がった。
そして、横になっている弘美のとなりに寄り添った。
何も言わず二人は抱き合った。
肌が触れ合い、お互いの肌の温もりが伝わる。
千帆は、弘美の肌の匂いを吸い尽くすように首筋にキスをした。
そして、弘美の乳を手のひらで包み込むように触った。
弘美の餅菓子のような乳が好きになっていたのである。
力を加えて撫でまわしていると、乳首がしっかりと弾力を持ってきた。
「はぁ〜」
弘美がため息を漏らす。
「あぁ、千帆さん、わたし、千帆さんのこと好きよ」
「弘美ちゃん、嬉しいわ。わたしもよ。弘美ちゃんを好きよ」
自然に唇が重なり合った。
弘美は千帆を、千帆は弘美を互いに求め合った。
その気持ちを確認するように舌が絡み合った。
脚と脚が絡み合う。
弘美の品の良い白い脚と、ぜい肉のない千帆の美脚が絡み合う。
すべてをさらけ出し、ともに大きな試練を乗り越えた二人に垣根はなかった。
お互いの股間に愛液が滲み出て、それを太ももで感じ取った。