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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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黄土色の海-4

覚悟を決めた。
弘美が泣き止むと、決心した内容を伝えた。

「弘美ちゃん、わたしたちは同じチームなの。ダブルスのペアなの。勝つ時も負ける時も一緒なの、分かる?」

千帆は、今の状況をテニスにたとえて言っているのだ。
弘美はうなずいた。

「時にはリスクの高い作戦をとる時もあるの。それで負けたら、どっちの責任でもないの。これ、思い切って流してみよう。もし溢れたら、二人で片づけよう」

「うん。わかった」

弘美は迷うことなく同意した。

千帆が水洗レバーに手を掛ける。
弘美はその様子を見ている。
千帆はゴクリと生つばを飲み込んだ。
そして、先ほどとは逆の“大”の方向に思い切りレバーを倒した。
勢いよく大量の水が落ちる。
ブジュジュジュ〜!
水洗水は便と混じり、不気味な泥水となった。
便器内の水かさが増し、汚物は一気に陶器の縁まで上昇してきた。
千帆と弘美は、どちらからともなくお互いを求め固く抱き合った。
抱き合いながら便器内を凝視した。
便と水が混濁した汚物は陶器の縁ぎりぎりまで持ち上がり、便器はついに容量いっぱいとなった。
もう溢れてしまう。

「いやぁ〜!」

二人は同時に声を上げた。
弘美は思わず千帆の胸に顔を隠した。

グゴゴゴッ…


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