先輩からの便秘治療-9
これは可愛い弘美のお尻に差し込む特別な管なのだ。
「お尻に力を入れないでねぇ〜。リラックスしてね〜」
千帆は優しく声をかける。
「うん」
声にならない声で弘美はうなずいた。
千帆は左手で弘美の尻の肉を開けると、右手で持ったピンク色の浣腸の先端をすぼまりの中心に密着させた。
無言の時が流れる。
千帆は弘美の呼吸に合わせるようにピンク色の管をゆっくり沈めた。
ピンク色のメモリが下がっていくように管がどんどん穴の中に消えていく。
まったく痛くなかった。
千帆に信頼を置く弘美と丁寧に施術する千帆の心がシンクロしていたからだった。
痛くないどころか、滑るプラスチックが真っ直ぐ入ってくる感覚は、むしろ気持ち良いくらいだった。
「はぁ〜」
枕の中で弘美のため息が漏れた。
管がすっかり埋没すると、千帆はピンクの球体を押し潰し始めた。
弘美の直腸内に薬液が入り始める。
弘美は、下から液体が入り込んでくる初めての感覚におののいた。
それを見透かしたように千帆が声をかける。
「だいじょうぶよ、弘美ちゃん。もう少しだからね」
千帆は何回かに分けて押し潰し、薬液を残らず弘美の中に送り込もうとする。
弘美の尻に指を入れたときに触れたゴツゴツの便を知っていたからである。
あれを突き崩さなければ、どうしようもない。
「お願いだから、効いてよねっ!」
千帆は声を出して、絞り切るように薬液を弘美の腸内に送り込んだ。