先輩からの便秘治療-2
弘美は少しずつ目が覚めた。
「うぅ〜ん…。なにこれ」
枕元の時計を見るとまだ明け方の4時を回ったところだ。
まだ寝ていたい。
眠気でぼんやりしていた弘美は再び眠りかけたが、またしても起こされた。
下腹部の奥から強い痛みを感じたのだ。
そこで初めて、弘美は寝る前に錠剤を飲んだことを思い出した。
(そうだ、これ、お薬が効いているんだわ)
それにしても、キツい効き方だ。
下腹の奥からシクシク痛む。
便秘なのに下痢に似ている痛みである。
弘美は、お腹を抱えるようにベッドの中で丸くなった。
もう、再び寝入ることはできなかった。
刺し込むような痛みに、だんだん冷や汗が出てくる。
「うぅ〜」
弘美は眉間にしわを寄せて痛みに耐える。
時間が経つにつれ、どんどん痛みが激しくなっていく。
あの小さな錠剤がこんなに効くとは思わなかった。
尋常ではない痛みに、不安ばかりが大きくなっていく。
このまま眠れずにいても仕方がない。
弘美は起き上がると、部屋を出てトイレへと向かった。
この時間のトイレには、さすがに誰もいなかった。
どんなに臭い便が出ても大丈夫だ。
昨日入ったのと同じ個室を選んだ。
この痛みを便とともに出してしまえば楽になれるはずだ。
パジャマの下を下ろすと便器に座った。
「ううっ!うぅ〜ん!」