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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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奥でうごめく指-1

第3話 奥でうごめく指

プレートに“21”と印字されたドアを開けて、千帆は弘美を迎え入れた。
その部屋はテニス一色だった。
ラケットやボールなどのテニス用品をはじめ、本や雑誌にいたるまで、テニスに関係したものばかりだった。
勉強も良くできる先輩だと聞いていたが、彼女の関心事はもっぱらテニスだけのようである。

千帆はカーペットの上にぺたんと座った弘美に問いかける。

「それじゃ、弘美ちゃんにとっては初めての便秘経験なわけね?キツイでしょ?」

弘美は再び泣き顔になり心細げに答えた。

「毎日、ほんとうに身体の具合が悪くて…。便秘ってこんなに大変なものだなんて今まで思ってもいなかったんです」

「うーむ。初めてだと、そうよね。便秘が続くと、この先どうなっちゃうんだろう?って不安になるものよね」

弘美が顔を上げた。

「わかるんですか?そうすると、千帆さんも?」

「そうよ。わたしも便秘の苦しさ、知っているわよ」

「へ〜。そうなんだ…」

スポーツも勉強もできるカッコいい先輩が便秘の先輩でもあると知ったことで、弘美はなぜか安心できるような気持ちになった。

「少し診てあげる。このベッドに寝てごらん」

弘美は先輩が使っているベッドに自分が寝るのを戸惑った。



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