奥でうごめく指-5
「弘美ちゃんは摘便って知っている?」
「てきべん?」
弘美はポカンとしている。
「そう。便秘でカチカチになって痛くて出せない時に、オイルにまぶした指をお尻の穴に入れてほじり出すの」
「え!?千帆さん、そんなことやっているんですか?」
千帆の目は妖しい光を帯びている。
「そうよ。こうやってね…」
滑る指で肛門の周囲をなぞられ、弘美は気が変になってきた。
「はぁ〜」
ため息が出てしまう。
千帆は、中指で少しずつ肛門の中心をつつく。
「恥ずかしい…」
弘美はトロンとした目で千帆に訴える。
「恥ずかしがることなんてないわ。わたしなんて、中学生の時に皆が見ている前でされたことがあるんだから」
思わず訊き返す。
「え?そんなことがあったんですか?」
千帆には中学時代の合宿で、便秘による腹痛を起こし、医院で摘便を受けた過去があった。
「ええ、そうよ。大人たちが見ている前でね…、お尻の穴に指を突っ込まれたの」