奥でうごめく指-2
「でも、そんな…」
「ちゃんと診なきゃどれだけヒドいか分からないでしょ?さあ、寝て」
弘美はゆっくりと立ち上がると、ポニーテールを解いてベッドに寝転がった。
「お腹診るわね」
千帆は弘美の緩いスウェットのズボンを下ろした。
白い綿のパンツが現われた。
弘美は手のひらで自分の顔を覆った。
千帆は、おへその周囲から下にかけて丹念に指で押していく。
下腹部は胃の辺りはくびれているものの、おへそから急に盛り上がり、下腹部全体が丘陵のようになっていた。
「ずいぶん張っているわね」
顔を覆った弘美の様子をうかがう。
「ごめんなさい!溜まっています。溜まっています」
恥ずかしさのあまり弁解するように叫んだ。
「ほら、こんなに硬くなっている。これ、ウンチだと思うわ」
大腸に沿うように指でなぞられ、弘美自身にも便が詰まっている感覚が分かった。
「いやぁ〜、ごめんなさい…」
弘美は泣くような声を出した。
「こんなに硬いウンチじゃ、出す時に痛いでしょ?」
千帆の言うとおりだった。
前回排便した時も、肛門を通過する硬い便に眉をしかめるほどの痛みをおぼえたのだった。