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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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奥でうごめく指-13

(弘美ちゃんに摘便はまだ早すぎた)

千帆は少し反省した。
この子はゆっくり育てていけば良い。
まだ先は長いのだ。

「それにしても、肝心のウンチは出そうにないね?」

弘美はうなずいた。

「トイレでもオナラだけは出るんですけど…」

「それじゃ、お薬飲んでみる?」

千帆は再び奥のカラーボックスへ向かい、薬を取ってきた。
弘美に手渡したのは、可愛いパッケージのよく知られた便秘薬だった。

「わたし便秘症だから」

千帆は自嘲気味に小さく笑った。

「いろいろすみません」

「いいのよ。これでも出なかったら遠慮なくいつでも来てね」

弘美は千帆に感謝した。
もう一人で悩みを抱え込まなくて良いのだ。

(体調のことだけでなく、何か悩みができたら千帆さんに相談してみよう)

大学に入学して以来ずっと落ち着かない気持ちでいたが、今初めて心が安らいだような気がしたのだった。



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