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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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母からの電話-6

外で共同トイレの扉が乱暴に開く音がして、誰かが弘美の隣の個室に入った。
個室の扉を閉める様子もなく、いきなり不気味な声が聞こえてきた。

「ウゲェーー!」

その声のあとに水様物が便器に叩きつけられる音が聞こえた。
バシャ、バシャ、バシャ〜
おう吐物の音だ。

「た〜け〜しぃ〜、そんな〜に、ほしいかぁ〜」

なにか酩酊した声が聞こえてきた。
まだ午後の8時くらいだったが、すでに酩酊するほどどこかで飲んできたようだ。
パシャーー!
喉から吐しゃ物が放出された音が再び聞こえた。

「ゲホッ!ゲホゲホ…」

安い焼酎のような臭いが、わずかに漂ってきた。
咳き込む声や乱暴にトイレットペーパーを回す音が、薄い壁を通じて生々しく伝わってくる。
弘美の尻穴は緊張してぴっちりと閉じられてしまった。
やっと活動を開始した腸はピタリと止まってしまい、便意はどこかへ行ってしまった。

酩酊した隣室の彼女は、おう吐すると少し落ち着いたようだ。

「あ〜、ちきしょ〜…」

そう何やらつぶやきながら、トイレットペーパーで口を拭っているようだ。
水洗水を流す激しい音が聞こえてきた。

「さぁ、飲むぞ〜」

まだ飲み足りないのだろうか。
彼女は騒々しくトイレから出ていった。



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