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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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A:3-4

 鎖が巻き上げられ、亜里沙の身体が釣られて浮き上がる。それでも痙攣を繰り返す。床に無造作に投げ出され、両足のバケツと手枷から解放されても、身体は時折、筋肉を動かせる。亜里沙は白目をむいたままで、半開きになった口からはよだれが、無様に溢れている。手首の脈を確認すると、Aは扉を開けて、凌辱部屋で寝ていたBを起こした。
「派手にやったなぁ」
 呆れたようにBが言う。彼は靴のつま先で亜里沙を軽く蹴ってみたが、反応はなかった。
「これ、生きてるのか?」
「なんと失敬な。殺すほど下手じゃないよ」
 口先をとがらせるAにも、彼は呆れていた。
「もっと別の事を上手くなれよ」
「いやいや、これが趣味でね。どうしても上手くなる必要があったのさ」
「なんでコイツと友達なんだろな、俺は」
「ストレートに酷いなお前」
 しゃがんで倒れたままの亜里沙の股を開き、状態を確認するAは振り向かずに親友に抗議した。
「で、どうだ?」
 それを無視して、Bが状態を訪ねる。もちろんのことだが、亜里沙の心配など1ミリもしていない。重要なことは、明日、自分が使えるかどうかである。
「あー、ちょっとやり過ぎちゃったかなぁ……明日は使い物にならなそう」
 立ち上がったAが申し訳なさそうに頭を掻きながら言う。それを聞いたBは大きなため息を一つすると、棚からバー拘束に使用する鉄パイプを一つ持って戻ってきた。
「え? 今からやんの? やめとけよ、血が出て気持ちよくないぞ」
「まあ、血は出るだろうな。ケツを出せ」
「やめといた方がいいと思うが……」
 Aは難色を示しながらも、亜里沙の方に向き直って、上半身だけを曲げて亜里沙を起こしに掛かった。
「お前は何か勘違いしてるな。俺が言ったのは、お前のケツだよ」
「へ? 冗談でしょ」
「冗談かどうかはテメーの身体で見極めろ」
 その瞬間、Bは鉄パイプをAのお尻辺りに突き刺した。
「うおおおおおおおおっ!? いでぇぇっ! 今、刺さった! 絶対刺さった! ちょっと、刺さったって!」
「刺したんだよ」
「怒ると思ってたら、やっぱり怒ってたー! ち、違うんだ、いくら俺っちが拷問の天才でも、間違うことだってあるやん? な? な? 落ち着けって!」
「なら、反省しろや」
「反省する! 許して!」
「許さん」
「畜生! ドケチ! ケツばっか狙うゲイ野郎!」
「面白い遺言だな。ご家族には俺が責任持って伝えておくぞ」
「遺言じゃねーよ! てか、殺すなよ! ちゃんと反省したからな? 許して!」
 拝み倒すように両手を顔の前ですり合わせるAに、Bはため息を一つつくと、顎で亜里沙を指した。
「じゃあ、コイツを牢に入れてくるから、掃除しとけよ」
「はい! わかりました、しっかり掃除しておきます!」
 Aは軍人を真似るように敬礼をした後、せっせと血と尿と愛液に汚れた木馬を雑巾で拭い始めた。Bはぐったりとしている亜里沙を抱えると、かなり乱雑にシャワー室に放り込み、シャワーを適当に浴びせて、髪と身体をシャンプーとボディソープで洗う。それでも亜里沙は、小さく呻くだけで、牢屋に放り込むまでついに起きなかった。
「ほんとにやり過ぎたんだな」
 Bはさすがに彼女に同情を覚えたが、特に行動には移さず、いつも通りに栄養食品と、ミネラルウォーターのペットボトルを一緒に牢屋に投げ入れて、重い鉄扉を閉めた。ただし、いつもと違ったのは、食料と水は二日分を入れたことだ。
彼の親友が誤ってやり過ぎてしまったために、彼の楽しみはお預けとなってしまったからだ。なので、明日はここに来るつもりはない。亜里沙には、たまの休日をせいぜい楽しんで欲しい。まあ、娯楽なんて一つもないし、そもそも、痛みと疲労で満足に動けるはずもないので、問題にすらならないだろう。それに、そう遠くない未来に死ぬことになるだろうからな。
光の少ない二つの瞳が、そう静かに独白していた。


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