彼女の部屋の秘密-2
「初めてなんだ、私…」
「優しくするよ」
榊さんの切れ長の瞼の間から、潤い透き通っている瞳に見つめられる。
僕は彼女と関係を持つことに興奮していた。
それで焦って彼女のズボンを脱がそうとしたのだが、恥ずかしがる彼女に押し留められてしまった。
困惑した表情に少し罪悪感を感じたので、一旦動きを止めて僕はこう言った。
「榊さんの秘密が知りたいんだ、身体も、心も」
「…でも、でも…きゃっ!」
まず僕のペニスを見せることにした。榊さんが欲しくて硬く上を向いている。
彼女は慌てて眼を逸らしたのだが、その後恐る恐るこちらに振り向く。
彼女は神妙な態度で僕に問いただした。
「これ…触っても大丈夫?」
「うん」
「噛んだりしない…?」
「もちろん」
僕が少し笑ったので彼女の警戒心も幾分和らいだようだ。
僕の肉棒を優しく撫でてくれる。
僕はくすぐったいような快感に我慢できなくなる。
後ろから押されるようにして彼女の身体を求めた。
愛撫もそこそこにして僕は正常位で挿入した。
「いやあっ! …痛いっ!」
「榊さんの処女、貰っちゃった」
破瓜のあとお互いしばらく見つめあっていた。
ヴァギナから血が細く流れ出している。
僕は、大丈夫?、と訊いたが榊さんは押さえた調子で、平気だから、と返答した。
それから唇を合わせて舌を絡ませながらまた抜き差しした。
彼女の大きな胸が柔らかい。
「あっ…そんな奥に来たら…私…おかしくなっちゃうから…許して…」
「欲しいよ、榊さんの身も心も」
「私…を貰ってくれるの」
榊さんは優しく微笑んだ。膣壁が潤って亀頭への刺戟が増す。
彼女の綺麗な喘ぎ声が心地よい。
滑らかな肌を舐めたり愛撫したりしながら腰の動きも速くしてゆく。
やがて彼女が一際高い声を上げた時に膣が締まって、僕は射精しそうになる。
慌てて肉茎を引き抜いてお腹の上に出した。
ビクッビクッと勢いよく精液が飛んで、彼女の黒くて美しい髪の毛まで汚してしまう。
「あっ! いっちゃう…やだっ、出てる、こんなに…熱いの…」
榊さんと愛撫しあいながら、彼女に飛び散った精液をティッシュで拭き取ってゆく。
二人はすっかり打ち解けて、身体同士が触れ合うときも以前のような緊張はない。
僕は満足感に包まれている。
ふと思いついて口に出した。
「いつか一緒に住もうよ」
「…うん、いいよ」
「そしたら猫を飼おうか」
「…うん、………、やっぱり、だめ」
「なんで?」
「その…、今日みたいの、見られたら、恥ずかしいから…」
―END―