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海の香りとボタンダウンのシャツ
【OL/お姉さん 官能小説】

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こうじ-3

 一週間後の土曜日、美紀は島袋からのメールに返信して、午後3時頃に再び彼と会う約束をした。
 島袋は最初に会った時とは違うベージュのジャケットを羽織り、サングラスを掛けていた。180cmの長身のその男性と並ぶと美紀はひどく小柄に見えた。
「どこに……行きましょうか?」島袋は少しおどおどしながら言った。
「いっそ」美紀は島袋の顔を見上げて悪戯っぽい笑みを浮かべた。「これから二人きりになれる場所に行きません?」
 サングラス越しの彼の目は見えなかったが、彼の頬はみるみる真っ赤になっていった。
「純情!」美紀はそう言って笑い、島袋の腕に自分のそれを絡ませた。
 大通りでタクシーを捕まえ、島袋は小さな声で一軒のホテルの名を運転手に告げた。

 壁一面がスカイブルーの涼しげな雰囲気の部屋だった。楕円形の大きなベッドを中心に、壁掛けの液晶テレビ、白いゆったりとしたソファにマホガニーのセンターテーブル。ベッド上の天井には大きな鏡がはめ込まれていた。
「あ、あの、シャワー先にいいですか?」
 島袋が額の汗をしきりに拭いながら言った。
「どうぞ。汗っかきなんですね? 島袋さん」
「すみません。じゃあお先に」
 島袋は慌てたようにバッグから着替えを取り出すとバスルームに消えた。

 続いて美紀がシャワーを済ませ、メインルームに戻ってきた時、島袋は長い薄手のローブを羽織って、ベッドの端にちょこんと腰掛け、ペットボトルの水を飲んでいた。
「このローブ、不必要に薄いですね」美紀が言って裾をひらひらさせた。
「確かに。こんなホテルだからですかね」島袋は恥ずかしげに自分の股間を押さえた。
「透けちゃう。何だか恥ずかしいな」
「美紀さんのランジェリーって、どんなのかな……」
 島袋は両手を膝に置いて上目遣いで美紀を見た。
「島袋さんはどんなのがお好き?」
 美紀はそう言って島袋の横に並んで腰を下ろした。

 島袋の右腕が美紀の腰にそっと回された。美紀は少し身を固くした。
「思いっきり優しくします」島袋はそう耳元で囁いて、美紀に身体を向け直すと、そっとその唇を彼女のそれに重ねた。美紀も彼の背中に腕を回し、口を少し開いて舌を伸ばした。島袋はそれを吸い込み、自分の舌と絡ませながら唇同士を擦り合わせた。島袋の息は、かすかにミルクのような香りがした。
 美紀の身体はいつしかどんどん熱くなっていった。

 ローブのボタンは裾を開くだけで簡単に外れるようになっていた。
 お互いに下着だけの姿になると、島袋は美紀をベッドの上に横たえ、ゆっくりと覆い被さってまた柔らかくキスをした。いつしか美紀は何かに突き動かされるように貪欲に彼の唇を求めていた。

「いいですか? 美紀さん」
 島袋は至近距離で美紀を見つめながら言った。
 美紀は泣きそうな顔でコクンとうなずいた。
「いやだったら、ちゃんと言って下さいね」
 美紀は小さく首を横に振った。

 再びキスを求めた島袋の唇が美紀の首筋、鎖骨を経由して身体を伝い降りていった。美紀はああ、とため息をついた。
「黒いランジェリー、大人っぽくて素敵ですね」
 島袋は美紀の背中に手を回し、あっさりとブラのホックを外すと、身体を起こしてそれを取り去った。
 ゆっくりとその大きな手が美紀の二つのバストを包み込んで、柔らかくさすり始めると美紀は顎を上げて思わず喘ぎ声を上げた。
「カタチのいい張りのあるバストだ」
 島袋はそのまま美紀の右の乳首に舌を這わせ、口に含んだ。
 んんっ、と美紀は身体をよじらせた。

 ゆっくりと時間を掛けてその行為を続けていた島袋は、美紀の全身がピンク色に上気したことを確かめると、彼女の足下に膝立ちになって自らのトランクスを脱ぎ去った。そして美紀の目を見つめ、肩をすくめた。

 島袋の身体の中心で、それは鋭く天を指し、大きく上下に首を振っていた。

 美紀は小さな声で言った。「ごめんなさい、島袋さん……」
 島袋はふふっと笑うと、またその大きな体を美紀に覆い被せ、耳元で言った。「大丈夫です。無理しなくても」
「あたし、まだ慣れてなくて……」
「気にしないで。じゃあ続きを」
 島袋はそう言って枕元の避妊具を手に取った。
 袋を破り掛けて、動作を止め、島袋は美紀に訊いた。「いいですか? 本当に」
「来て下さい、島袋さん」


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