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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「獣の目」-4

自分の肉棒を指差して、私のいやらしいところを触りながら、

「俺のここと、瑠奈ちゃんのここ。体で繋がっていたんじゃない。そんなことをしなくても、お互い気持ち良くなれるような、心で繋がっていたいんだよ。体と心、両方繋がるのは、彼女だけでいい。」

やっぱり、勇樹は優しかった。

「変なの…。それじゃ勇樹くんと私が付き合ってるみたいじゃん…。」

勇樹が、言わんとしていることは、分かる気がする。

でも、彼の表現は少し不器用で、誤解されてしまいそう。

「なんていうのかな…。体で繋がるのは、きっと簡単だよ。でも、心で繋がるのは難しいんだよね、きっと。俺と俺の彼女は、お互い好きって心の繋がり。瑠奈ちゃんとの心の繋がりを例えるなら…友達かな?友達って、何か気が合ったり、好きなところがいくつかあったりするじゃん。俺は瑠奈ちゃんの、体が好きになって友達として、仲良くしたいとか、優しくしたいって思ったのかも…、ってなんか言ってること滅茶苦茶だね…。」

この言い方で、勇樹の考えを私は理解した。

勇樹は私のことを友人として、あるいは私の体だけが好きで、大切に思ってくれている。

だから、私と、私の体と優しさで向き合ってくれる。

それはきっと、誰かが彼女を大切にしたり、友人を大切にしたりする行為と、大きな違いはないのだろう。

浩人のそれと、表面的に似ているだけで、中身は全然違う。

私の瞳に溢れていた涙が、零れて欲しくないのに、目から零れ落ちていく。

勇樹は、少しだけ変態な私の友達――。

「ごめんね、乱暴にして。怖かったよね。俺が悪かったよ。」

私は、勇樹くんを誤解してた。ごめんね。

と言いたかったのに、声が上手く出せず、首を横に振るしかなかった。

勇樹は、私に水着を着せて、髪を撫でながら、私の体を抱きしめた。

私も、勇樹の腰を引き寄せるように抱きしめる。

遠くの方で、昼食時間のチャイムが鳴っているのが聞こえて、正午過ぎまで時間が経っていたことをそこで知る。

ふと横を見ると、勇樹が開けっ放しにしていた更衣室のドアが閉まっていることに気付いて、溢れていた涙が一瞬で引いた。

「勇樹、いいこと言うね。私のことも、友達のことも大事にしてくれているんだね。」

と、シャワールームの横から声がした。


「獣の目」終わり





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