哀姪輪廻-2
ミシミシっ
あてがった陰茎先端を綻びかけの莟に潜らせる瞬間。
破壊的な緊張が、恵利子の身体に奔り意識を覚醒させる。
(あっがぁ ぅうっ むぅぅぅぅ うぐぅ)
引き裂かれる絶叫を、重ね合せたくちびるで押し止める。
大きく見開かれた瞳から、止めどなく大粒の涙が頬をつたい流れ落ちて行く。
それは処女孔を貫かれる激痛だけでは無く、取り返しのつかない物が不当に奪われた喪失感からに他ならない。
哀憐な軋み音が聞こえてきそうな程に、膣孔は伸縮性を大きく超えた交接を強いられ容を歪ませる。
「ふむぅ、ふむぅ、ふむぅ」
淫猥な腰の動きに合わせ、塞がれても苦しげな嗚咽が零れ落ちる。
それはいくら恋い焦がれても、決して叶わぬはずの想い通じた瞬間と言えた。
刺し入れた陰茎が外れぬよう、短いストロークで抜き挿し繰り返す。
悲鳴を上げる事すら封じられ、蹂躙され続ける感覚に恵利子は身悶える。
(あぁぁ、もうダメだ。でっ、出る)
マグマの様に吐出先を求める射精感が駆け抜ける。
…… …… ……
…… ……
……
「ふうぅっ、良かった、すごく良かったよ、恵利ちゃん」
十分余韻を楽しんだ俺は、泣きじゃくる恵利子を尻目に悪びれる事無く身を起こし陰茎を曳き抜く。
気力を失った両脚は押し拡げられたまま、つけ根に息衝く莟も無残に形を歪ませていた。
どろりっ どろりっ
そんな擬音が聞こえてきそうな……
赤みを帯びた体液が型崩れした莟より溢れ出る。
「想った通りはじめてだったんだね。嬉しいよ恵利ちゃん。俺がきみにとってはじめての“おとこ”だ」