エピローグ 美咲とのエッチ-5
「祐ちゃん、動いて。気持ちよくなって」
「だって、美咲、痛そうじゃ…」
「大丈夫だから。私、祐ちゃんに気持ちよくなってもらいたいの」
俺は美咲の腰をつかみ、ゆっくりと動かし始めた。
膣道は狭くてきつい。
顔を見る限り、美咲は痛みをこらえている感じだ。
一方、俺はそんな美咲に気を遣ってしまう。腰もぎこちなくて上手く動かせない。
ちょっと気を抜くと、イキそうになるので必死に我慢する。
完全にドーテーと処女のセックスだ。
でも、俺は美咲の中にいるんだな、と実感した。
何か夢を見ているようで信じられない。
しかし……。
「美咲、俺、もう……」
情けない話だが、もう限界に来ていた。
エロゲーやオナニーをしてる時の鬼畜な俺とは全然、違う。
少し上気して赤い顔をしていた美咲は、うっすらと目を開けて言った。
「いいよ。祐ちゃん、出して。今日は大丈夫な日だから」
うそっ、美咲の中に出せるのかよ。
考えてみれば、今、俺がチ×コを挿れているのは、J事務所の山崎や全国の男たちが憧れてやまない橘美咲のオマ×コなんだ。その中に射精できるなんて。
でも、中に出すことで、美咲を完全に自分のものにできるような気がした。
山崎や他の男になんか絶対に渡さない。
だからチ×コを大きく突き立てた。
亀頭の先端が子宮口に当たる。
腰を引いた時は美咲の肉襞が絡みついてきた。
チ×コに熱いマグマが込み上げて来る。
それでも我慢して二度三度と突き立てたが、完全に限界だった。
亀頭が大きく膨らみ、
「あうっ!」
熱い欲望の塊を一発、二発、三発と吐き出していた。
全身に快楽の電流が走り、目の前が真っ白になる。
さらに腰を動かして、残りの精液を振り絞るように吐き出す。
俺はそのまま美咲の体の上に倒れ込んだ。
息が苦しい。
美咲も肩で息をしていた。
俺は美咲を抱きしめ、キスをした。
美咲にしてみれば、痛いばかりで全然、気持ちよくなかっただろう。
なのに俺のために必死にがんばってくれた。
すると、美咲が口を開いた。
「祐ちゃん、私、まだ返事していなかったね」
「返事?」
「祐ちゃん、さっき私のこと好きだって言ってくれたじゃない?」
「ああ、言ったけど」
美咲は俺の目を見て言った。
「私も好きだよ」
そんなことは、とっくにわかっていたが、律儀にこんなことを言ってしまう所が美咲らしい。
俺は美咲にもう一度キスをした。
今回は長めのキスで、美咲のくちびるのやわらかさを味わった。
その後は、いろいろと現実的で大変だった。
まずはティッシュで、オマ×コから溢れ出る精液の処理。
うわっ、俺、結構、出しちゃったんだな……! 何か超はずかしい!
次に出血で汚れたシーツの洗濯。
「こんなこと、お母さんにバレたら怒られちゃうよ」
と急いで洗濯し、乾燥機にかける。
パンティもぬるぬるの液が付着していたので、いっしょに洗った。
俺は俺で家に帰った時、大変だった。
妹の明日香がやって来て問いつめる。
「あんた、美咲ちゃんとエッチしたでしょう?」
もちろん俺は否定したが、顔に出てしまう正直な性格なので、たちまちバレて、
「コロす! 絶対にコロす! 美咲ちゃんも見損なったわ! こんな男のどこがいいのよ!」
と、首を絞められた。
『エロ恐怖新聞』は、その後、届くことはなかった。
理由ははっきりわからないが、俺に美咲という彼女ができたためだろう。
どうやらエロ恐怖新聞は、全国の恵まれないオナニー男子に送付される新聞のようだ。
望めばいくらでも美咲のおっぱいやパンティやオマ×コを見ることができる俺には、もはや必要ない。
ちなみに俺と美咲がエッチした日の夜に届いた、最後のエロ恐怖新聞の見出しはこうだった。
『悲報! 橘美咲、処女喪失……! 相手は平凡で、チンコは標準以下の、早漏な幼なじみ!』
一面の写真は、俺が美咲の腹の上で、イク瞬間のだらしない顔だった。
ううっ、俺、こんな顔してイッてたのか……。それに、平凡で、標準以下で、早漏って……。
世界中に恥をさらしてしまった俺だが、そんなことはもはやどうでもよかった。
俺には、橘美咲という素晴らしい彼女がいるのだから。