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【エッセイ/詩 その他小説】

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地名については間違いがあるかも-1

昔のコントで、田舎の駅が出てくるとよくこんな駅名標が立っていました。

あっち← え き →こっち

こういうふうに、両側の駅というものが、しばしば思いがけないショットを見せることが実際にあるのです。
自分が鉄道でもってあちこちに出かけるようになって間もないころ、山陽電鉄が姫路に近くなったところで、こんな駅名標を見ました。

や か← しらはまのみや →め が

「やか(八家)」「めが(妻鹿)」と両側の駅名が韻をふんでいるように思われ、とても気に入りました。それからというもの、駅名標を見ると両側の駅のショットに目を向けるようになりました。
福井県の福井鉄道に乗ったときには、

とばなか← さんじゅうはっしゃ →あそうず

なんて駅名標が気に入りました。「三十八社」という駅名自体が独特ですが。名古屋鉄道の各務原線では、

六 軒← 三柿野 →二十軒

というのを見つけました。そのあたりには「七軒」から「十九軒」までの地名がはさまってるのかな、なんて思ったりしました。
岡山県の瀬戸大橋線では、

びぜんにしいち← 妹 尾 →びっちゅうみしま

……おお、この「せのお」が備前と備中のさかい目なのかと思っていました。

大阪と宝塚、神戸、京都を結ぶ阪急電車の甲陽線には、

こうようえん← くらくえんぐち →しゅくがわ

という駅名標があります。実はこの両側の駅、どちらも終点なのです。甲陽線は、この3つの駅を短い電車が折り返し運転してるのです。
大阪と和歌山、関西国際空港を結ぶ南海電車にも、

高師浜← 伽羅橋 →羽 衣

という両側が終点の駅があります。まだ乗ってはいませんが、羽衣駅の片隅にこの「高師浜線」の短い電車が止まってるのをよく見ました。

三重県の忍者の里伊賀に、伊賀鉄道が走っています。(私が乗ったころは、「近鉄伊賀線」だった。)この鉄道には、

西大手← 上野市 →広小路

という駅名標があります。これがなかなかのくせもので、この上野市駅を中心に、右と左は別々の時間表で電車が動いているのです。
西大手側はJR関西本線の「伊賀上野」駅の列車に合わせた電車が動いており、広小路側は近鉄の「伊賀神戸(かんべ)」駅の電車に合わせて動いているのです。
10年ほど前に全部廃止された、名古屋鉄道の美濃町線には、

下有知← 新 関 →新 田

なんて両側の駅がありました。新関から新岐阜へと向かう新田の方は15分ごとに電車が出るのですが、美濃へと向かう下有知の方へは1時間ごとと、電車の本数に格段の差が出る駅でした。

大阪の市営地下鉄に、

谷町四丁目← 谷町六丁目 →谷町九丁目

なる3ショットの駅があります。もっとも、「丁目」の連続ショットは札幌の地下鉄にはかないませんが。
京都の京阪電鉄には、

三 条← 四 条 →五 条
四 条← 五 条 →七 条

という3ショットがありました。いつの間にか、

三  条← 祇園四条 →清水五条

なんて駅名に改められたようです。

非常に範囲と知識の幅の狭い話でありましたが、また「両側の駅」を楽しむ各駅停車の探索をしてみたいです。

それでは、また☆

(お粗末さまでした)😌



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