口癖-1
しばらく2人はそのまま眠ってしまった。
1時間ほどして、先に目を覚ましたのはタクミだった。
、、、、。
タクミはちづるの顔を眺めて考え事をしていた。
ちづるがふっと、目を覚ました。
タクミが、自分の顔を見ていると気がつくまで少し時間がかかった。
「、、、また、寝ちゃった、、。
タクミくんは?
ずっと、起きてたの?」
「、、、、。」
「、?、、」
「、、はぁ、。
ねー、、、ちづちゃーん、、、」
タクミはちづるの背中に抱きついた。
「、?、なぁに?」
「俺とー、、。
結婚して。」
「、、、ぇ?、、
、、、、年、離れすぎー。
やだよー。」
ちづるは寝ぼけ眼でクスクス笑った。
タクミの語尾を伸ばす癖が、ほんの少しだけ移っていた。