〜 書道その1〜-3
「筆が〜まっすぐ半紙につくようにして……んっ……いつでも半紙と垂直になるように押しつけながら、筆を腰ごと動かして、字をかきます〜」
ぐいっ、ぐいっ、ぐいん。
股間を机に近づけた高さを保ちながら、擦りつけるように腰を振ります。 足の位置を動かさないせいで、まるで下半身がスライドするように、もしくはロボットになったかのようにカクカクした動きになります。
「んっ、んっ、んっ、んっ……と、こんな感じです〜」
【B2番】先輩の手本に区切りがついたところで、【B29番】先輩が補足してくれました。
「簡単に見えるけど、姿勢を保つだけですっごくキツいのは分かるよね。 少しでも楽にするためにも、硯は半紙の傍におく。 気を抜くと書いている途中で筆が抜けるから、予め自分が咥えられそうなうち、一番太い筆を選ぶ。 この辺りをキッチリ抑えればどうにかなる」
「大袈裟ですねえ。 そうそう抜けたりなんてしませんよ〜」
「つうは特別。 自覚がないからタチが悪い」
「え〜? でもぉ〜一番細い筆だって〜、あたし、落としたことありませんもん〜」
「つうの膣圧、確か18キロだったっけ? いっとくけど私は10キロだし、クラス平均だって9キロよ。 みんなの倍も締めつけられるんだから、異常な自分基準で考えないで」
「い、異常って……うう〜なんかめげるなあ……」
机の上で屈んだまま【B2番】先輩は自分の下半身を眺めています。
書道とは関係ありませんが、今の話を聞いてスッキリしました。 そうなんです。 【B2番】先輩は締めつけが凄いんです。 私がトイレのお掃除で先輩の膣に舌をいれたときも、時々物凄い力で締められてビックリしました。 膣ってそういうものかなっておもってましたが、先輩の膣圧自体がもともと特別だったんですね……。
「……えっと、二つ目の書き方にいきま〜す。 お尻をなるべく動かさずに書く『尻書』ですけど、いいですか〜?」
「はい、お願いします!」「お、お願いします!」
ぼんやりしていて反応が遅れた私に対し、すぐに22番さんが返事をしました。
「足は半紙の手前に揃えます〜。 ここからお尻を下ろして踵にくっつけて〜、それからお尻だけ動かして字を書きま〜す」
踵を揃えて腰をめいいっぱい落した体勢は、第2姿勢、蹲踞のように見えました。 先輩はそこからお股を前にせりださせ、クネクネと膣ごと動かします。
「なるべく腰は動かさないで、太腿とか、お股をクイクイって動かしながら字を書きます〜。 1文字モノとかぁ、小さい文字なんかは『尻書』が多いですね〜」
クイッ、クイッ、クイッ。 机とお尻がほとんど密接する姿勢を維持して、お尻だけが別の生き物のように蠢いて、くねり、よじり、うねります。 振る動作よりよっぽど複雑で、とっても生々しくて、それでいて力強くて、私は思わず見とれてしまいました。
「踵とお尻が触れてないといけないので〜高さが調節できないんです〜。 どうしても〜筆が膣に深く刺さっちゃったり〜逆に浅くなりすぎて力が入らなかったりするんですね〜。 そういうときは〜、お尻を拡げてる手をこっそり離してぇ〜筆を抜いたり挿しなおしたりしてます〜」
「一応いっとくけど、バレたら指導だからね。 あくまでバレないように上手くやるんだよ」
「ちょっとの出し入れくらいでしたら〜膣の力を抜いたり入れたりで、簡単にできますよ〜」
「これも念のためいっとくけど、出来ないから、普通は。 つうが特別なだけ。 当然私も無理」
【B29番】先輩が断言します。 聞いている私も、さっきからずっと同じことを思っていました。
「ええ〜、出来ないんですか〜?」
目をパチクリさせる【B2番】先輩。 きっと本心なんでしょう。 自分が普通だと思ってるって、【B2番】先輩ならありそうです。
「出来るわけないでしょ。 私、書道は『可』だし。 奥まで咥えるくらいはできても、咥えた筆を膣だけでピタッと弛めるなんて無理」
「そうなんですか……初めて知りました。 みんなやってることって思ってました〜」
「つうが異常なだけ」
「……い、異常って……ぐすん」
【B2番】先輩の眉尻が、情けなさそうに『ハの字』になります。 そのままオズオズと机を降りてしまいました。 そんな【B2番】先輩には構わず、【B29番】先輩がこちらを向きます。
「ま、こんなところよね。 基本的には『腰書』がほとんどで、8割くらいはこれじゃないかな。 あとは例外っていうか、たまにやるヤツも教えとくとして、とりあえずはここまでOK?」
「「はいっ!」」
今度は私と22番さん、ピタリと揃って返事が出来ました。