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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Yuki:「愛すべき肉塊」-5

そして、買ってきた箱の中に入っていたロザリオのネックレスを取り出す。

俺は、瑠奈の正面に膝立ちになって、瑠奈の胸元や鎖骨を指でなぞりながら、そのネックレスを瑠奈の首に付けた。

「これ…どうしたの?こんなのもらっていいの?」

瑠奈は正面にある鏡を見て、ネックレスのロザリオの部分を触る。

「これ、いいでしょ。ネックレスをつけていると、胸元が更にセクシーに見えると思うよ。」

俺はそう言いながら、瑠奈のロザリオが谷間の上に乗っかってる部分を指差し、「この辺」と瑠奈に言う。

「ありがとう、勇樹くん…。なんだか、最近の私…勇樹くんにもらってばかりだね。」

と、鏡に映った自分の姿を見ながら瑠奈はそう言った。

先ほどのような、逃げたくなるほど恥ずかしいと言っていた前後の表情とは異なり、恥ずかしさの面影はあるものの、ネックレスを見て微笑む瑠奈が可愛く見えてしまった。

「じゃあ、俺も瑠奈ちゃんから貰っていいかな?」

俺は、またベッドから離れ、クローゼットに隠していたデジタルカメラと、三脚を取り出して、ベッドの横にそれを設置した。

「瑠奈ちゃんの下着姿の写真、貰っていいかな?」

カメラのピントは、直接瑠奈の体に合わせるのではなく、大きな鏡にする。

もちろん、カメラのレンズには鏡に映った瑠奈の下着姿が捉えられている。

「写真は…本当に恥ずかしいから嫌…」

瑠奈は鏡に背を向けるように座る位置を変える。

そんな瑠奈を俺は、後ろから抱きしめて、「瑠奈ちゃんも俺も、お互い下着姿で恥ずかしいよ。俺も一緒に写真に写るから、この写真は二人だけの秘密だよ。」

「勇樹くんのことを疑ってるわけじゃないけど…。」

瑠奈にこのお願いをするのは、簡単ではないと俺は理解していた。

では、諦めるのか?

違う。ここで、俺はあの日のことを思い出す。原点回帰だ。

「じゃあこうしようか。」

俺は、ベッドの薄い掛布団を、カメラのレンズと被らないようにカメラと三脚をそれで覆った。

念のため、ちゃんと鏡が映ってるかどうか、確認をする。

「瑠奈ちゃん、見て。」

俺は、鏡に背を向けている瑠奈にカメラと三脚の方を向くように言う。

瑠奈はそれを見て、何を意味しているのかよく理解していない様子だった。

再びベッドに戻って、瑠奈に俺は説明をする。

「瑠奈ちゃん、俺たちが初めて会った時のこと思い出して。瑠奈ちゃんは、俺がいなくなったと勘違いして、オナニーの続きを初めたよね。これはその延長線上のことみたいなものだよ。あそこにかかっているシーツは何かを覆っていてよくわからないもの。

ちなみに、今のデジカメってハイテクでさぁ、俺が今片手に持っているスマホから、ボタン一つで遠隔操作しながらシャッタ―切れるんだよ。だから、俺が瑠奈ちゃんにレンズを向けてシャッターを押してる所なんて見ることもない。」

更に俺は続ける。

「そして、あのカメラは昨日長い時間をかけて、シャッターの音が聞こえないように改造したんだよ?もちろんフラッシュもない。あ〜後言い忘れてたけど、あのカメラは別に瑠奈ちゃんのこと直接撮ってないからね。あくまで、この鏡の周辺を撮ってるだけだよ。

だから、もしかしたら、瑠奈ちゃんが写真に写っちゃうかもしれないし、写らないかもしれないね。」

瑠奈は、しばらくの間カメラの方を見たまま、ピクリとも動かなかった。

「ごめん…。ちょっとトイレ行かせて。」

瑠奈は体をゆっくり起こして、下着姿のまま、俺の部屋から出ようとした。

「トイレは通路の右側のドアね。」

瑠奈が部屋から出て行って、俺は思わずため息が出てしまう。

今回はさすがにダメかもしれない。

写真はやっぱ嫌なんだな、と思いながらベッドに横になる。

しばらくすると瑠奈は、トイレから戻ってきた。

瑠奈は部屋のドアを閉めて、そのままベッドへ歩いて来る。

ベッドの真ん中に寝ていた俺は、瑠奈も入れるように隅に寄る。

瑠奈は俺が寝ている隣に腰を掛け、そのままゆっくりとベッドに横になった。

「勇樹くん…。」

瑠奈の手が肩に触れる。

「このネックレス、私気に入ったの。とっても可愛い。」

瑠奈の方に顔を向けると、大事そうにロザリオを握りしめていた。

「気に入ってもらえたんなら、良かったかな。瑠奈ちゃんに似合ってる。」

「私…。」

瑠奈の声が震えているので、泣き始めたのかと思い俺は体を起こした。

瑠奈はゆっくりと腕で胸を隠すように、して左の腕を右手で掴みながら、

「勇樹くんに、お礼しないとダメだよね。ちゃんとわかってるよ。」

これから起こることを想像しているような、恥じらいの表情を浮かべそう言った。

「別に、無理しなくていい。嫌なら俺は強要しないから。」

俺がそう言うと、瑠奈は首を静かに横に振る。

「嫌…っていうより、ただ恥ずかしいだけ。私、どんどん自分がおかしくなってるような気がして、怖い。」

瑠奈はカメラが置いてある方を向こうとせず、俺の体の方に顔を向けている。

「俺は、エロくなっていく瑠奈ちゃんが好きだし、それを受け止める。瑠奈ちゃんがおかしくなってるとは思わないけど、どんなにおかしくなってもいいよ、俺が全部責任取るよ。」

自分が淫乱になっていくことに恐怖を感じている、瑠奈のそんな姿に俺は愛おしさを感じて、キスをした。



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