Yuki:「愛すべき肉塊」-4
終業式当日。
学校は午後一番に終わり、俺たちの夏休みが幕を開ける。
学校終わりの瑠奈の表情に恥じらいの様子などはなく、クラスで出された課題の話などをしながら、一緒に帰宅をする。
「あがって。」
「お邪魔します…。」
自宅の玄関に入った瑠奈は自分の靴を揃えて、俺の後に続いて家の階段を登る。
「勇樹くんの家の人は?」
「今日は、出張で誰もいないんだ。」
そう、だから遅くまで何をしていようとも、ここなら邪魔されることはない。
自分の部屋に瑠奈を通し、ベッドの上に2人で腰を掛ける。
外は暑いので、俺の部屋はあらかじめ冷房をつけておいたおかげで快適だった。
「涼しくて、生き返るね。」
冷房の風を瑠奈は気持ち良さそうに受けている。
「飲み物いるかな?」
「あ、じゃあお願いします〜。」
とにかく焦らないことだ、と自分に言い聞かせ、下の階でコップ2つに麦茶を入れる。
いきなりがっつくのではなく、今日はゆっくりと少しずつ、瑠奈をもてなそう。
俺は部屋に戻り、入れた麦茶を瑠奈に渡す。
「ありがとう。勇樹くんの部屋、綺麗に片付けられてるんだね。えらいな。」
「そんなことないよ、普段は少し散らかってるし、瑠奈ちゃんがせっかく来てくれるなら、掃除するよ。」
俺は、終業式の前日に、憑りつかれたかの如く部屋の掃除をした。
雰囲気を出すために、部屋が散らかっていては、元も子もない。
俺たちは、学校の先生の話をしたり、テレビのニュースを見たりして、一緒にベッドの上に座っていた。
30分辺りが過ぎて、俺はテレビを消して、部屋のカーテンを全て閉めた。
まだ、午後の14時を過ぎた頃だったので、カーテンを閉めても部屋の中は明るい。
それでも、明るすぎず、暗すぎず、部屋のムードは悪くないと我ながら実感する。
瑠奈はこれから始まることを予期したのか、少し表情が硬い。
「まだ、時間があった方がいい?」
瑠奈は首を横に振って、
「ううん、大丈夫。男の人家にあんまり入ったことないから…緊張しちゃって…。」
と少しだけ微笑む。
「分かった。じゃあ…俺が最初に下着姿になるから、瑠奈ちゃんもその後で、ね。」
瑠奈は、俺が自分の制服のシャツのボタンを一つずつ開けていくところを見ていたが、
俺がベルトを外した辺りから、見ていたり、目を伏せて見ないようにしたりしていた。
靴下も全部脱ぎ、部屋の隅に制服を置いて瑠奈の隣へ座る。
「人に見られながら、服を脱ぐのって結構恥ずかしいんだね。」
まだ瑠奈は制服姿にも関わらず、俺のペニスは僅かにボッキした。
「今度は、瑠奈ちゃんの番だよ。できそう?」
そう言うと、瑠奈は静かに頷いて、俺の前へ立つ。
瑠奈は、ゆっくりと一つ一つのボタンを丁寧に外していく。
シャツの隙間から、例のこの間購入した下着が少しずつ姿を現した。
瑠奈は制服のボタンを全て外すと、そのまま両手でシャツを広げて少しずつ、降ろしていく。
瑠奈の恥じらいの表情と、約束通りの青い下着姿に俺のペニスは完全に勃起した。
勿論、俺もパンツしか履いていないので、勃起しているということが自分の下着越しからでもよくわかってしまっていた。
瑠奈はそれを見て、目のやり場に困っている様子だった。
そして、ゆっくりとスカートを脱いだ。
瑠奈の脱いだ衣服が、パタっと地面に落ちる音がした。
俺は、下着姿になった瑠奈の全身を凝視する。
まだ新しい、その青いフルカップのブラジャーは、ちゃんとバストサイズを計測したおかげか、瑠奈の胸は以前よりもきつくなさそうに見える。
胸全体を覆っているが、僅かに谷間も見えている。
ショーツは腰の横の部分のところだけ、肌が透けているが、大事なところはちゃんと見えないようになっている。
「靴下も…脱いでいい?」
いいよ、と答えると瑠奈は片足ずつ紺の靴下を脱いだ。
「これ、どうすればいい?」
「そのままでもいいよ。」
俺がそう答えると、瑠奈は制服を畳んで、俺の脱いだ制服の隣にそっと置いた。
「おいで、瑠奈ちゃん。」
瑠奈は、俺の隣に腰を降ろした。
「恥ずかしかった?」
そう聞くと、瑠奈は聞くまでもないと言わんばかりに首を縦に振る。
「勇樹くんに脱がされるよりも…ずっと恥ずかしい気持ちになった。恥ずかしくて、やめたくなった。」
そういうと、俺の枕をぎゅっと抱きしめて、瑠奈は脚は座ったままの状態で上半身だけ倒れるようにうつ伏せになった。
「瑠奈ちゃん、頑張ったね。」
俺は瑠奈の肩を抱きしめて、瑠奈の髪を撫でる。
「ちゃんと着てきてくれてありがとう。下着、とっても似合ってるよ。青は、気持ちを落ち着かせる、なんていうけど、俺は今の瑠奈ちゃんがセクシーでとっても興奮してる。」
瑠奈は横になったまま動かなかった。
俺は、ベッドから離れて、ベッドの足元に買ってきた、大きな全身鏡を置いた。
「瑠奈ちゃん、頑張ったご褒美にいいものあげる。」
ご褒美の言葉に反応し、瑠奈は少しずつ体を起こした。
瑠奈の脚をベッドの上に乗せて、ベッドの横ではなく、真ん中に座らせる。