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ある感情の軌跡
【純愛 恋愛小説】

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ある感情の軌跡B太陽-4

電話に出た長井は幸せいっぱいな感じで話し始めた
が―
『えぇ゛!!あぁ、はぃ、はぃごめんなさい。はぃ。おやすみなさい』

何やら怒られた様子。長井のテンションが一気に落ちた

『ど〜したー怒られちゃった?』
笑いながらからかうと長井は衝撃を言葉にした

『くーちゃん、泣いてたって』

『は?誰が泣かしたんだよ!?』

『おまえ…』

『…』
言葉にできなかった。意味がわからない

『お前のことフって俺達が帰ってから、ずっと訳も言わずに泣いてたって。』

『…』

『それでもう夜だし、って麻衣子ずっと側についてたんだけど今家まで送ったって』


『なんでくーちゃんが、泣くんだ?』
意味がわからない。フラれた俺が酒を飲んでるのに、なんで?

『さぁな、でも黒木さん辛かったのかもな』



あぁ…くーちゃんは俺のために泣いてくれたんだ


俺は、幸せだ。


綾香、俺は今日幸せを感じたよ。
俺はすごく嬉しかった。

それで思ったんだ。感じたんだ。

人と人の繋がりって嬉しい。
俺も誰かを幸せにしたい。
俺は医者になるよ。

俺の身近にいる大切な人を守れるように。

少なくとも、君が出していたかもしれないサインを二度と見落とさないように



くーちゃん、君は俺の太陽だよ。
君は闇にとけていきそうな俺を救ってくれた。

俺のために泣いてくれた。
くーちゃん、俺は優しくなりたい。でも君のようにはなれないと思う。

俺は太陽のでない夜は悪魔のままだから、実は君に憧れる半面妬ましいんだ。

俺は愛は唯一無二だと信じてる。
君の優しさは君の愛する人だけに向ければいい。俺のために泣くなんて…って嬉しいけど理解できない


だから俺は俺の出せる優しさを見つけるよ。



そうして俺は部活を去り、医学部の受験勉強に徹し始めた


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第3話〜太陽〜完
第4話〜願いごと〜(予定)

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