A：２-2
扉の開いて閉まる音と、Aの足音が響いて、私は首を横につきだしてなんとか後ろの様子をうかがった。すると、Aが注射器をそのまま大きくしたような器具で、バケツに入っている透明な液体を吸い上げていた。
「じゃ、力抜いて―。今からこの浣腸器を亜里沙ちゃんのアナルにブスッといくからねー。」
「いやだっ！ そんなのやだっ！ やめるって言ったのにっ！」
「確かに言ったよ。指を入れるのはやめるってな」
「そんなっ……」
私は、私の四肢を縛る枷を解こうと、必死で両手足をばたつかせたけど、無駄なあがきに終わった。Aはもがく私を面白そうに見ていたけれど、やがて飽きたのか、あくびを一つして、棚から鞭を取り出しすと、それで私のお尻を思いっきり叩いた。
「イギイイイイッ！」
その一振りと、もう一発炸裂した鞭で私は抵抗を諦めて、Aのされるがままに鞭によって赤いバツ印が刻まれたお尻……アナルに、浣腸器を突っ込まれた。
「いやあああぁ……おなか、痛いぃぃぃ」
Aは一度浣腸器を私から抜き、もう一回バケツの液体を浣腸器に満タンにすると、私のアナルにまた液体を注入した。
「グリセリン溶液はよく効くだろー？ まぁ、さすがに薄めてるけどね」
私のお尻を両手で揉みし抱きながら、Aは楽しそうに言った。揉まれるたびに、溶液で満たされた腸が揺れて、便意を感じさせる。額から脂汗が、腹部からはじんわりと腹痛が。私は歯を食いしばって、Aの凌辱に耐えるしかなかった。しかし、誰にだって限界は存在するのだ。
「おなか痛いだろー？ 出したっていいんだぜ？」
Aはお尻から手を離し、代わりに私のおなかを力強く揉みしだいた。
「ぐうううっ！」
強烈な便意と腹痛が、それぞれアナルと腹部に集中する。私は必死にアナルを閉めて対応する。Aは面白がって、さらに好き勝手におなかを触りまくる。
「や、やめてっ！ やめてよっ！」
「あん？ なんだよ？ おなか痛いんだろ？ 別に出したっていいぜ、準備もできてる」
彼の言う通り、私の股の間には円形のたらいが置かれていて、来る“噴出”に備えていた。
「トイレに行かせてよ……」
「だめー。亜里沙ちゃんは、俺の目の前でくっさい糞をひりだすんだよ」
「いやだっ！ 外してよっ、トイレに行かせてよぉ！」
「うるさい。我慢せずに早く出せ、そろそろ飽きてきた」
Aは平手で私のお尻にスパンキングを放った。一発では終わらずに、何回も連続して放つ。私のお尻はごく短時間で真っ赤になってしまった。
「しぶといなぁー。しゃーない、ほら、とっとと出せやぁっ！」
「イアアアアアッ！」
私の赤くなったお尻に鞭が振るわれ、さらに赤いミミズ腫れを作った。それと同時に、アナルは開かれて、今まで耐え続けていた便が一気に漏れ出した。
「うわああああああっ！ いやだいやだっ！ うああああああああ！」
あたりに嫌な臭気が蔓延し、私のアナルは下品な音を立てて、水のような便を吐き出し続けている。
「ひどい、ひどいよ……」
シーツに頭を押し付けて泣きじゃくる私に構わずに、再度浣腸器がアナルに差し込まれて、溶液が流しこまれた。
「ひぐっ、もうやめて」
「腸の中綺麗にしないとだめでしょー。あと三回ぐらいやるから」
「そんな……やだぁ」
「ほらほら、また出したくなってきただろー」
Aは私のアナルに指を刺して、さらに中で指を折り曲げて便を掻き出すように引っ掻いた。おかげで私は再び、便を吐き出すことになった。
「ううぅぅぅぅぅぅ」
「そら、もう一本」
「うぐぅっ」
便を吐き出しては浣腸し、また吐き出しては浣腸する。そのたびに私は腹痛と、人前で排便するというこれ以上にない羞恥を味わった。排便が四回目を数える頃には、出すものはほとんど入ってきた溶液のみとなって、透明な液体を勢いよく飛ばすだけになっていた。