幼なじみ 橘美咲・後編-4
その後、美咲は無事にステージに立って歌っていた。
ステージの美咲は本当に輝いている。
ファンの声援も熱い。
隣にいる明日香も、「美咲ちゃん、可愛い! 感動! 愛してる!」と叫んでいる。
しかし、ファンも明日香も、俺の手がオマ×コに触れて、美咲をよがらせていたことを知らない。
美咲が俺に手マンされて潮を吹いたことを知らない。
※
その日のエロ恐怖新聞の見出しはこうだった。
『スクープ! 橘美咲、潮を吹く!〜清純派の裏に隠された淫乱な性』
ずいぶんセンセーショナルな見出しだった。
正確に言えば、潮を吹いたのは、別に美咲が淫乱だからじゃなくて媚薬のせいなんだけどね。
ある疑問が湧いてきた。
エロ恐怖新聞って、俺の他に購読してるやつがいるんだろうか?
もし、いるのなら、美咲の今回の醜態を知っているやつがいるってことになる。
それはイヤだ。
自分のことは棚にあげて、この記事で美咲が他の男に辱められ、オナニーの対象にされるのがイヤだった。
俺は今回のことで気づいていた。
俺は美咲のことが好きなんだ、と。