ィ-6
そう呟いて
「飲んでこなきゃよかったな」
なんだか吉見に無性に会いたくなった。
片手で小さいコマリを抱いたまま。
片手でネクタイを緩めて、寝室に向かえば
俺のベッドで寝ている吉見が目に入った。
「おい・・・」
もう遅いぞ。
そう言いかけて。
明日の朝、着替えに帰ればいいか?
と、勝手に判断する。
吉見は、うちに置いてあるスウェットを着て
当たり前のように俺の枕で寝ている。
なんだかそれが可笑しくて、顔がニヤけたまま
ベッドの端に座って吉見の髪をなでた。
「コマリももう寝ろ」
そう言ってコマリを手から離し、俺はシャワーを浴びに行く。
濡れた髪をタオルで拭いて。
そっと起こさないように吉見の隣に滑り込んだ。
「あったけぇ」
吉見の体温に包まれて
吉見の存在を認識する。
無意識の夢の中で俺の存在を確認した吉見は
もぞもぞと俺にすり寄ってくる。
そんな吉見を抱きしめて。
俺の日曜日が終わろうとしていた。