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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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学校では昨日の文化祭の片付けの様子を
各教室を見回っていると、いたるところで
「佐藤センセ―。昨日彼女見たよ」
なんて声をかけてくる。

俺も10年前は、お前たちのようにここで片づけたんだよな。
なんて少しの感傷とともに、昨日は楽しかった文化祭の
様々な飾りが次々とゴミになって片づけられていく様を見ていた。

昨日行かなかったんだから、と同僚に飲みに誘われて
今日は吉見はこないんだっけと
気分よく飲みに行った。

「10時40分・・・か」

気持ち良く飲んで、最寄駅についた時に
腕時計をみたらもうそんな時間だった。
いつもだったらそろそろコマリを連れて吉見のマンションまで送って行く時間だ。

鍵を開けて部屋に入ると
コマリが玄関までお出迎えしてくれる。

大学を出てからずっと一人暮らしをしてきて。
彼女がいた時も同棲にはならなかった。
そんな気ままな俺の生活に吉見は嵐のように割り込んできたな。

玄関でコマリを抱きあげて。
「いい子でお留守番してたか〜」
なんて犬に向かって話しかける。

ペットに向かって会話をし始めたら結婚できないって
誰かが言ってたっけ。

「確かに。コマリがいたら俺、結婚しなくても寂しくないかも」
そんな風に苦笑いしてリビングに行けば
「コマリにご飯はあげました」
なんてテーブルに置き手紙があった。

来てたのか。




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