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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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次の日曜日。
「ほら」と渋々なふりをして合い鍵を吉見に渡す。
「いつでもコマリを見に来ていいから」
そう言った俺を可笑しそうにクスクス笑いながら
吉見は「ありがとう」と鍵をぎゅっと握った。

朝ごはんを二人で食べて。

「佐藤さん。私ここを片付けたら帰るね」
そう言って、昨日の飲み会で出た大量の洗い物を指差した。
「ああ。ありがとう。日曜日に悪いな」
ネクタイを結びながら答える。

「でね。今日の夜はこないかも」
「あ?」
「昨日も家にいないから、洗濯とかしなきゃ」
「あぁ。分かった」
「悪いけど、コマリにご飯あげてね」

そう言うと、エプロンを付けて
台所に向かう吉見の後姿をなんか愛しく見つめた。

「分かった。じゃぁ・・・行ってきます」
俺の家なのに。
行ってきますって言葉を言って家を出ることに
不思議な感覚と恥ずかしさを感じた。

「うん。行ってらっしゃい」

そう言いながら玄関まで見送ってくれた。


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