終章-3
「いいわね。じゃあ次。【一つ、エッチな言葉はセックスのとき以外は口にしないこと】特に昨日の春奈は酷かったわよ」
「うふふ、オマンコって言ったらダメってことね」
春奈はタブーを口にすることが面白くて、昨日から箍が外れたようにその言葉を連発していて、自分でも調子にのり過ぎていると思っていたのだ。
「はいストップ、今ので言い納めよ。せっかく強力な言葉なのに、無駄に使ったら効力が弱まるわ。エッチな小説でも、ここぞってときに出てくると興奮するけど、多用されるとゲンナリしちゃうものよ」
響子はその単語ばかりが印象に残って、せっかくの内容が薄く感じてしまったネットの官能小説を思い浮かべた。
「じゃあ、最後に一回だけ。オマンコ、オマンコ、オメコ、オメコ」
「こら!」
響子はわざとふざける春奈を睨んだ。昨日、響子が女性器の別の呼び名を教えると、こればかり言って喜んでいたのだ。
「えへへ」
「もう!ふざけてばかりなんだから」
「ごめんなさーい」
「本当にわかったのかしらねぇ。続き読むわよ。【一つ、春奈はお父さんと最後の一線は越えないこと】」
「なんだって、春奈としたらダメなのか!」
「え〜、どうしてお父さんとしたらダメなの〜」
拓哉は驚き、春奈が不満げに嘆いた。昨日はさすがにしなかったが、2人とも今日は一線を越えようと期待していたのだ。
「さすがにそれは守らないといけないと思うの。まだ小学生の春奈にセックスは早いと思うし、せめて15才くらいにならないとね。それに初めての相手は将来の恋人に残しときなさい」
「え〜、あたしクラスで一番背が高いし、もうおっぱいも大きいから、全然早くないよう」
「そうだそうだ、時期は春奈の意思に任したらいいだろう」
春奈と拓哉が不満を口にした。
「春奈、これが守れないならエッチに参加させないわよ。拓哉くん、そんなこと言ったらサユリちゃんが来るわよ」
響子はそれぞれに切り札を出した。
「サユリちゃんって?」
春奈が訝しげに大好きな拓哉を見て聞いた。
「お、お母さんと知り合う以前の友だちだよ。お母さんはどきどき、そう言ってお父さんをからかうんだよ」
拓哉の適当な誤魔化しに響子はおかしくなった。
「うふふ、2人ともわかった?」
「は〜い…」
拓哉と春奈は声を揃えて渋々返事した。
「じゃあ、せっかくの休みだし、今日は仲良し家族で、弁当持って遊園地に行きましょう」
「きゃあ、やったー」
春奈は両手を上げて喜んだ。
「そうそう、そんな春奈も大好きよ」
響子は愛する春奈を抱き締めた。春奈も母親の愛情のこもった抱擁を受け入れた。しかし、一瞬後、春奈の股間に違和感が走った。
「ちょ、ちょっとやだ、お母さん、指を淹れないでよ」
「ああん、決め事はもう少し後からでいいでしょ。春奈のエッチな裸エプロン見てたら我慢できなくなっちゃったのよ。可愛いオマンコ見せて〜」
いつの間にか、もう一方の手で拓哉の肉棒を扱いていた響子が娘に懇願した。
「もう、仕方がないなあ。じゃあ、ちょっとだけだよ」
そうは言ったが満更でもない。春奈は腰を下ろして幼い無毛の割れ目を開いて見せた。
「お母さん、春奈のエッチなオマンコ、一杯弄って気持ちよくして〜」
結局、この日の一家の遊園地行きは、翌日まで延期された。