終章-2
朝からの行為も終わり、全裸のままで遅い朝食を摂った。
拓哉と春奈が昨日からの行為を楽しげに話しているのを見て、響子は今までになかった家族の一体感を感じて凄く満足していた。
しかし、食事中にもかかわらず、拓哉が春奈の未成熟な乳首を摘まんだり、春奈が拓哉の肉棒を咥えるのを見ている内に、さすがにこのままではダメだと気づいた。
食事が終わり、後の片付けを春奈に任せた響子は、直ぐに気づいたことを形にしようと思った。
春奈が全裸にエプロンを掛け、洗い物をしている姿を横目に見ながら、パソコンに何行かの文章を打ち込むと、それをA4サイズの用紙に印字した。
「ちょっと聞いてくれる」
「どうした?」
裸エプロンで洗い物する春奈の後ろから、乳首を摘まんでいた拓哉が振り向いて聞いた。
「こうして、普段からエッチなことをしてたら楽しいと思うけど、やっぱり折り目はキチンとつけないといけないと思うの」
「どういうこと?」
同じく振り向いていた春奈も、動かしていた手を止めて聞いた。
「いつもいつもダラダラとエッチなことばかりしてたら、段々エスカレートして、そのうちに堕落すると思うの。だから、歯止めを掛けるために、家族間の【決め事】を作ってみたの。一つづつ読むから聞いててね」
響子は手にした用紙を2人に示した。
「【一つ、エッチなことは、夜の寝る前にしかしないこと】」
まず一つ目を読んだ響子は、上目使いで2人の様子を伺った。
「え〜、何それ〜、じゃあ、今朝みたいに、起きたてにお父さんのオチンチンも舐めたらダメなの」
「じゃあ、今みたいに春奈の裸エプロンも見れないのか?」
春奈と拓哉が残念そうな顔をした。
「さっき言った通りよ、生活にメリハリをつけるためなの。春奈は小学生なんだから、今はエッチなこと以外も一杯吸収しないといけないのよ。でも、どうしても我慢ができなくなったらいいわよ。我慢する辛さはお母さんにもわかるから」
「よかった〜」
「うふふ、エッチなくせに無邪気な顔して。でも、『 どうしても』ってときだけよ」
「はーい」
素直に返事をした娘に満足し、気を良くした響子は続きを読んだ。
「じゃあ次ね。【一つ、家族でエッチしてることは絶対秘密】これもわかるでしょ。夫婦でセックスは当たり前だけど、家族ぐるみとなると他にはない特別なことなの。だから特にオマセなさやかちゃんには、絶対に秘密よ」
おしゃべりなさやかに知られると、とんでもないことになることは容易に想像ができた。
「わかったわ」
春奈は強く頷いた。