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実践的性教育
【父娘相姦 官能小説】

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響子の決意-2

「す、すまない…。部長に誘われて、断りきれなかったんだよ」

こうなったら実際には行ってない部長のせいにして謝るしかなかった。拓哉はぺこぺこと頭を下げる半面、見つかったのがソープランドの名刺でなかったことに安堵し、財布に入っている名刺を処分しようと心に決めた。

「謝っても済まないわよ」

「とにかくごめん、謝るしかない」

拓哉が更に深く頭を下げると、その頭を見ながら響子は言った。

「もう行かない?」

響子のトーンが少し下がったので、ここが攻めどころと踏んだ拓哉は顔を上げて、できるだけ真剣な目をして訴えかけた。

「行かない行かない!絶対に行かない!」

「『絶対』を口にする人ほど『絶対』が無いって知ってる?」

またもや響子の目が冷ややかになった。

「うっ…」

「拓哉くんて、よく『絶対』を使うわよね。『今度の休みは絶対にディズニーランド行こうな』『今夜は絶対早く帰るよ』『美味しい店見つけたから絶対に行こうな』このときの絶対ってあったっけ?」

捲し立てる響子の責めから逃れるために、拓哉は頭に浮かんだ言葉で咄嗟に言い直した。

「き、極力行きません…」

「ぷっ、何よ極力って」

拓哉の言い方が可笑しかったので、響子は吹いてしまった。しかし、責めるのも潮時と考えていたので、タイミング的には調度よかった。

「まあ、いいわ、今回だけは赦してあげるか」

「赦してくれるのか?」

拓哉はほっとした表情を浮かべた。

「その代わり条件があるわ」

「条件?」

「そう、今からあたしがすることに反対せずに協力すること」

響子は睨みつけるように拓哉を見つめた。

「何だかわからないけど、赦してくれるなら何でも協力するよ」

「約束よ。もし、破ったら春奈にこの名刺を見せて『お父さんはいかがわしいところでエッチなことしてる』ってバラすわよ。それよりも、離婚よ」

子煩悩で春奈を溺愛している拓哉には恐怖だったし、離婚も嫌だ。

「勘弁してくれよ。ちゃんと協力するって」

「ほんとにほんとに約束だからね」

「くどいよ。それよりも、何を協力するんだよ」

響子は拓哉の顔を見ながらニヤリと微笑んだ。

「春奈の目の前でセックスするのよ」

「何だってー!!」

拓哉は目を剥いて驚いた。

「明日は休みだから、たっぷり頑張って貰うからね」

響子はニヤリと笑った。

拓哉が浮気したことに衝撃を受けたが、根が楽観的な響子は落ち込むことをやめて前向きに考えた。

とにかく根本的な原因は、響子とのセックスの回数が少なくなっているからだ。定期的に射精しなければならない男の生理上、家で出せない分、外で出すしかなかった。

話は簡単だった。それを解決するには外で出せないくらい、家で出させるだけだった。

問題は春奈の存在だった。

春奈の前でのセックス。拓哉が浮気をしていなかったら、こんなことは絶対に考えなかっただろうが、欲求不満が溜まりに溜まった響子には十分過ぎる切欠となった。

(もう、無理。春奈に遠慮せずにセックスを楽しんでやる)

帰宅後の春奈とセックスのことでやり合ったことも、気持ちが固まることに拍車をかけていた。

(春奈のせいでこうなったんだからね)

普段なら絶対にこんな考え方をしないはずが、欲求不満が響子をそうさせてしまったのだ。

春奈が和室に閉じ籠ったのも都合がよかった。もし、洋間に閉じ籠ったのだったら、内開きの扉の向こうに机でも置かれたら、春奈を引っ張り出すのに苦労するが、和室ならば、引き戸を引けば乱入するのにも苦労はなかった。

春奈が学習机のある洋間に駆け込まなかったのは、ただ、響子の立っていた位置が洋間への動線を塞いでいるだけの理由だったので、響子はこの偶然を必然だと考えた。

そして、もう一方の問題。当事者である拓哉の合意については簡単だった。その原因がそのまま弱味になっていたため、それにつけ込んだ響子は、拓哉も協力する言質を取ることに成功した。

こうして全ての要素が、春奈の前でセックスすることに導いていた。


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