【白日の彼方に】-5
他の女の染みが付くよりもまず、愛花の印を付けておきたいとは、思っていたもんな。
「あっ!」
愛花の奥底へと続く穴の縁を、ゆっくりと一周するように指の腹でなぞってやった途端、愛花は身体を強張らせ、甲高い声で吐息を漏らした。そしてその自分の反応に羞恥心を感じたのか、両手で顔を覆ってシートにその身を沈ませる。
可愛い。
一連のその仕草に、例えようもない程の愛おしさを感じる。
いいさ。こんな可愛い声を上げる女の染みなら、気にしちゃいけねぇよな。
「もう少し、浅く腰掛けろ」
「あっ……んっ……」
俺の言葉に、愛花はにじるようにして腰を動かした。助手席の愛花の座高が低くなる。
外から見たら、なにをやっているのかバレバレの気もするが、リアウィンドウは愛花の上げるいやらしい蒸気のせいで、薄く曇っている。
スカートを腹の所までたくしあげてやると、仄暗い陰が透けて見える程、びちょびちょと濡れたピンクのリボンの付いた白いパンツが露わになった。
「いやらしいな」
俺の手が侵入していたところがずれて、そこからぬるりとした愛花汁に濡れそぼった、黒く柔らかい毛がはみ出している。
今時の女子高生にしては、おっとりとして大人しい印象を与えるその外見とは裏腹な姿に、思わず下腹部に熱が入る程に興奮する。
一瞬、ここがどこだとか今自分が何をしているだとか、忘れてしまう。
俺はブレーキペダルから足を浮かせると、開いてしまった前の車との車間距離を、また少し詰めた。
左手は、愛花のパンツを更にずらしながら。
「あっ……嫌っ」
ぐっしょりと濡れたパンツを愛花の股の片側に寄せ、ぷっくりとした秘部を露わにしてやると、愛花は脚を閉じようと身を捩った。
嫌?嫌じゃねぇだろ。
薄く笑う。
『違うわ、パンツが伸びるから嫌なのよ』と、前にどこかのバカ女に言われたことがあるが、そんな事は知った事じゃねぇ。手を入れやすいパンツの方が良いに決まってる。大体、伸びて困るようなパンツを履いてんじゃねぇって話だ。
「ちょっと前見てろ、愛花」
俺はそう言うと、サイドブレーキを踏み込みながら愛花の方に身を屈めた。
大きく開いた両の脚を更に広げさせ、唇を近づけると、「あっ……、お兄ちゃん」と愛花が期待に満ちた声で俺を呼んだ。ご期待に添えるように、伸ばした舌の先で濡れそぼった茂みを掻き分け、その下に潜む赤く熟した小さな突起を露わにしてやる。
愛花の息づかいに合わせ、小さなクリトリスは既にびくびくと疼くように勃っていた。まるで俺の舌を待ちわびているかのように震えるそれに、そっと舌の先で触れやり、そのまま舌を絡めるようにして、べろりと舐め上げてやると、「はぁぁ……んっ」と愛花は感極まった声を上げる。
可愛い。
こりこりとした小さな突起は、舐めれば舐めるほど口の中で存在感を増していく。押し潰すようにして、舌の腹全体を使ってゆっくりと丁寧に何度も何度も舐め上げてやると、愛花の身体はその度にシートから持ち上がるかのように仰け反った。
「はぁ……はぁぁ……ん、も、あっ……ダメぇ、お兄ちゃん……」
夢見心地の声で愛花が俺を呼ぶ。
お前は、本当に変わったよなと思う。あんなに嫌がっていたのが嘘みたいだ。
変えたのは、俺なのか。時なのか。それとも、……どこの誰とも知らん奴なのか。
それが良い変化なのかどうか、俺にはもう分からない。けど、……けど、今が気持ちいいのは、事実だ。
トロトロとした甘い蜜を垂れ流している愛花の奥底へと指を侵入させながら、深い谷間へと舌を進める。いやらしく濡れた、ぷっくりとした唇は既に大きく左右に開ききり、紅く蠢く大きな襞を精一杯伸ばして俺の舌を歓迎している。