愛姪輪廻-1
……これは願いだ。
かつて磯崎一史(いそざきかずふみ)と呼ばれた、“俺”の願い。
姪であり、恋い焦がれた少女、磯崎恵利子に対する“俺の”希。
本当の“俺”は……
20○○年
俺は就活のプレッシャーに、押し潰されそうになっていた。
延々と続くストレスから異常な精神状態であった…… っと思う。
その日は朝から陰茎が熱く滾り、一向に収まる気配を見せなかった。
(犯りたい、とにかく犯りたくて、何でも良いから、穴に突っ込んで射精したい)
ギンギンにいきり立つ陰茎を、とにかく射精させて鎮めたかった。
とにかく抜いて落ち着こうと、自室でアダルトビデオを観はじめる。
今日は両親が朝から不在で、帰宅は夕方以降と恰好の観賞日和であった。
何れにしても陰茎を握りしめ扱き、注意力は散漫になっていた。
もちろんヘッドフォンを掛けていた事も、後の惨事を呼び込む要因と言えた。
昼食すら摂る手間を惜しんで、自慰に没頭し“抜く”タイミングを計っていた。
そして没頭するあまり、外出する母から言い付けられた要件を完全に忘れていた。
それは近所に住む姉が訪ねて来るので、ある物を渡して欲しいと言う事であった。
「ガタッ」
ヘッドフォンをしていた事で、自室のドアを開けられるまで全く気付かなかった。
物音に振り返る瞬間、愚行に耽る弟を嘲笑する姉の顔が想う浮かんでいた。
「!?」
しかしそこに居たのは姉では無く、酷く困惑し顔を紅潮させる美しい少女であった。
それは俺が想いを寄せる少女。
少女の名は、磯崎恵利子 15歳 中学三年生。
年が離れた姉の娘で、俺にとっては姪の存在にあたる。
「あっ、あっ、あの、お母さんに頼まれて来たの。でっ、でも、ドアホンを鳴らしても誰も居ないみたいで? でもお母さんからは…… そのっ、必ず…… そっ、それで最後にこの部屋に。ごっ、ごめんなさい、私、帰ります」
叔父の自慰を目の当たりにし、困惑し脅える少女。
それでも互いの体裁を何とか整えようと、精一杯の順応を見せその場を立ち去ろうとする。
「まっ、ま、ま、待って!」
下半身丸出しで陰茎を脹らませた俺は、必死に少女に追い縋りその腕を掴むと部屋に引き摺り込む。
第三者がその場を目にすれば、即警察に通報される事案である。
「痛いっ、お願い、止めてぇ」
折れそうな細い腕を乱暴に掴まれると、普段の嫋やかさから想像出来ない程激しい抵抗を見せる。
それはその身に迫る危機を予見しての反応と言えた。
「いいから、来るんだ」
抱きつくように、おおいかぶさり押し倒す。
繊細な黒髪が激しく揺れ、シャンプーの香りが俺の鼻孔奥を激しく刺激する。
左手で口元を塞ぎ、右手で胸元を押さえつけ揉みしだく。