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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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A:1 -2

 枷を解かれ、シャワーを浴びせられて、身体に張り付いていた酒を洗い流されると、下着とカッターシャツを着せられて、牢屋にこれまでと同じように首輪で繋がれる。ただ、Bはそのあと、出血している傷に、軟膏薬を優しく塗って簡単な処置を施した。なぜなら、彼は痛々しいのはあまり好きではなかったからだ。そして、それとは別に、もう一つの理由があったからでもある。
「じゃ、明日は俺の番だな。今日とは違って、優しくしてやるからな」
「はぃ……」
 このとき、亜里沙は監禁されてから初めて自発的に返事を返した。Bが満足したように小さく微笑む。微笑みの裏に何があるのか亜里沙は考えなかったが、なぜか安心感が心を満たした。
 安心感を抱かれた当のBは、こちらはこちらで思惑が軌道に乗り始めたとみて、内心嬉々としていた。彼はあまり表情を表に出すタイプの人間ではなかったが、それでも少し意図しない微笑みが、面の皮を破って外に出てしまったのだ。
Bは思う。これから本番だ、と。


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