幼なじみ 橘美咲・前編-1
その後も俺は『エロ恐怖新聞』を読み続けた。
読めば100日の命が縮んでしまう怖ろしい新聞だが、スケベ心の煽り方が上手くて読まずにはいられないのだ。
たとえば、先々週の記事は、
『クラスの女子20人のパンティを一挙公開!』
鈴木さんのオナニーやオマ×コに比べれば劣るけど、クラスの女子全員のパンティとなると話は違ってくる。
結局、読んでしまった。
色とりどりのパンティに俺の目は釘付けで、チ×コは勃ちっ放し。結構、遊んでると思われる子が素朴な白のコットンパンティを穿いていたり、地味で真面目な子が実は大胆なパンティを穿いていたりで、そのギャップに驚かされる。
先週の記事は次のようなものだった。
『クラスの女子20人のオマ×コを一挙公開!』
ううっ、煽り方、上手すぎるぜ! 前回にパンティを見せられて、今回がオマ×コだったら、見ないわけにはいかないだろう!
オマ×コは、パンティと同様、人それぞれで違っていた。
結構、遊んでると思われる子が処女のようなオマ×コをしていたり、地味で真面目な子がビッチなオマ×コをしていたりと、ほんとに女の子ってわからない。もっとも俺はドーテーだから処女のオマ×コもビッチのオマ×コも実際に見たことがないんだけどね。
アンダーヘアの具合も驚くべきものがあった。
鈴木由美子さんの次に可愛いとされている宮村弥生さんのアンダーヘアは生え放題のボウボウだった。
まあ、宮村さんは真面目な子だから、ボウボウなのはわかるんだけどね、結構、剛毛だったし、エッチの時、パンティ脱がせてあれが出てきたら、絶対、萎えるよ。宮村さんには、ぜひアンダーヘアの処理をお願いしたい。
というわけで、俺はクラスの女子全員のパンティとオマ×コを確認していた。
クラスの男子で、こんなやつ、俺しかいない。すごい優越感。
おまけに、何と取り柄もなく、勉強もイマイチな俺だけど、スケベなことには異常な記憶力があるようで、クラスの女の子の顔を見ただけで、そのパンティとオマ×コを思い浮かべることができる。
で、こんな俺が学校にいると、どうなるか?
廊下ですれ違っただけで、パンティとオマ×コのことを考えてしまう。
たとえば、先程の宮村さんとすれ違った時は、あのボウボウなのオマ×コが頭に浮かぶ。宮村さん、ちゃんと処理しただろうか? と心配してしまう。
毎週金曜日に朝までエンドレスのオナニーをする鈴木由美子さんとすれ違った時は、今日は金曜日だけど、鈴木さん、またあの激しいオナニーをするんだよなぁ。チ×ポ挿れなくていいから、出来れば、俺がペロペロ舐めて上げたい、と思ってしまう。
そんなふうにして、鈴木さんの後ろ姿を見つめている時だった。
俺の背中をポンと叩く者がいた。
振り返ると、俺の幼なじみの橘美咲がいた。
「……美咲」
「祐ちゃん、やっぱ鈴木さんのこと好きなんだね?」
「はあ?」
「だって今、熱い視線で見てたじゃない」
「ち、違うわい!」
俺の名前は祐介というから「祐ちゃん」なのだが、高校になってからも美咲は俺のことをこう呼ぶ。
俺の恋愛や好きな子にやたら興味をもっていて、いろいろなさぐりを入れて来る。
「この前は、電話で、明日香ちゃんから聞いたんだよ。あのバカ兄貴は鈴木さんのことが好きらしいって」
「あ、明日香がそんなこと言ったのか!?」
妹の明日香と美咲がときどき連絡を取り合っているのは知っていたが、問題なのは、明日香がしゃべった内容だ。
数週間前、俺は明日香に問いつめられて、鈴木さんでオナニーしてることを認めてしまった。
普通の性欲をもった男子なら、鈴木さんでオナニーするのは、ごく自然なことなのだが、幼なじみにシコシコしてることを知られるのは、やっぱり恥ずかしい。
だが、さすがの明日香もオナニーの話はしなかったようだ。俺が鈴木さんのことを好きだって話だけをしたらしい。
まあ、これも誤解なんだけどね。俺は鈴木さんでオナニーをするけど、別に恋愛感情があるわけじゃない。むしろ俺の場合、本当に好きな子ならオナニーを差し控える。その子を汚すようでイヤだからだ。ドーテーでオナニーが大好きなチンカス野郎な俺だけど、その一線は大切にしたいと思ってる。