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劇場版 Chocolate Time 第6話 兄の切ない想いを
【兄妹相姦 官能小説】

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Greenroom talk〜楽屋話-3

「しっかし、」修平が身体を起こして言った。「おまえらほんとによく似てんな」そして健太郎と龍を見比べた。
「身長もサイズもほぼ同じ。ヘアスタイルもだいたいいっしょだけど、髪の質がちょっと違うんだよ」龍がそう言って前髪を捌(さば)いて見せた。
「俺の方がちょっと柔らかめなんだよ」健太郎がコーヒーカップを持ったまま言った。
「へえ」

「二人ともトリートメントとかブローでちょっと手を入れたんだよ、しゅうちゃん」
「声も元々すんげー似てるし。俺、全然見分けつかなかった。最後まで信じ込んでた」修平は肩をすくめた。
「思惑通り、ってとこだね」

「だけど、龍の演技は迫真だったな。見てる俺も、なんだかめちゃめちゃ切ない気持ちになってたかんな」
「そう?」
「泣きながら真雪を抱くとこなんざ、やってることは許せねえことなのに、何だか納得できる、そういうことなら許せる、みたいな気になってた」
「俺もさ」龍が言った。「ケン兄がほんとにあの立場だったら、きっと切なくて、妹である真雪を求めずにはいられなくなるよね、って思って、感情移入しちゃってたよ」
「だから実際にはそんなことなかったって」健太郎が少し照れたように言った。
「あたしがケン兄の知らない人と結婚することになって、遠くに行っちゃっても?」

 カップを持つ健太郎の手が止まった。
「それは……」
 健太郎は難しい顔をして黙り込んだ。

 修平が穏やかな顔を健太郎に向けた。
「もしそうだったらケンタ、たぶんこの芝居みたいな気持ちになってたんじゃねえか?」
「……そうかも」
「娘を嫁に出す父親の気持ちに似てるだろうけどよ、歳が近い分なんかこう、恋愛感情が噴き出す度合いが強いんじゃねえかな……」
「感極まってキスしたり、もしかしたらエッチを迫ったりするかも、ってこと?」真雪が訊いた。
「どうなんだ? ケンタ」
「ど、どうって……」
「ここにいる四人の中でおまえだけだろ? 妹がいるの」

「ケン兄って、」龍が言った。「真雪に恋愛感情を抱いてたりした?」
「今思えば、けっこうそんな気持ちもあったかも知れないな」
「ほんとに?」真雪が意外そうに言って、コーヒーをすすった。
「まあ、若い頃はマユの大きな胸とか身体つきに欲情することも少々あったが」

 ぶーっ! 真雪はコーヒーを噴いた。

 龍がおかしそうに言った。「初耳!」
「やっぱりな」修平が勝ち誇ったようにふんぞり返った。「言っただろ? おまえ、妹の胸に興奮したりしねえのか? って。中学ん時だったっけか。あん時はおまえ、必死で否定してたが、やっぱムラムラしてたんじゃねえか」
「だ、だから『少々』だって」
「思春期の男子だからね。まあ、当然と言えば当然かも」龍は笑いながらテーブルのチョコレートに手を伸ばした。

「一人エッチのおかずにしたりしてたのか? 真雪の下着とか写真とかで」
「そ、それはない!」健太郎は慌ててかぶりを振った。
「ほんとに?」真雪は隣に座った健太郎を横目で見た。
「な、なんだよ、マユ」

「ママが言ってたけど、ケン兄の部屋にあたしのブラやショーツがあったこと、何度かあったらしいじゃん」
「ばっ、ばかな!」健太郎は慌てた。「ご、誤解するなよ、た、確かに俺の洗濯物におまえの下着が紛れてたことはあったけど、わざとじゃない!」
「そうかなー」真雪はますます懐疑的な目で健太郎を見た。「それに、高校に入学したての頃は、あたしと話す時いつも目線がこのあたりだったでしょ」
 真雪は自分の胸を指さした。
「なんだ、ケンタも普通の思春期男子だったってことじゃねえか」修平は笑った。
「妄想してたの? ケン兄」龍がおもしろそうに言った。
「絶対ヌいてただろ、おまえ真雪の裸、想像して」
 健太郎は真っ赤になって縮こまり、小さな声で言った。「と、時々は……」
 横の真雪はにこにこ微笑みながらカップを口に運んだ。
「普通だよ、ケン兄」龍も笑いながらコーヒーをすすった。


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