兄の切ない想いを-4
「ケン兄、ケン兄、お願い、もっと、もっと!」
真雪は泣きながら懇願した。
健太郎は真雪の脚を下ろし、繋がったまま彼女を横向きに回転させ、ソファにうつぶせにして、ヒップを突き出させた。そしてそのまま衰えを知らないペニスを再び激しく前後に動かした。その度にびちゃびちゃと音を立てて真雪の谷間から白く濁った液があちこちに飛び散った。
「マユっ! また、またイく、俺、俺っ! あああああーっ!」
「いいよ、イって! ケン兄、もっとたくさん、貴男の思いを、ああああーっ!」
「出……るっ! うあああああーっ!」
真雪の腰を鷲づかみにしたまま、健太郎はのけぞった状態で何度も、真雪の深い場所にその精を放ち続けた。
真雪は荒い息を繰り返しながら、顔を後ろに向けた。「ケン兄……」
目が合った健太郎は一つうなずくと、真雪の身体を抱え上げ、自身がソファに横たわった。真雪は健太郎の身体に跨がり深く繋がり合ったままくるりと身体を振り向かせ、対面して騎乗位の体勢をとり、自ら激しく腰を上下させ始めた。
「ケン兄、まだ熱い、熱いよ!」
「俺も、また……」
健太郎は汗だくになったまま、苦しそうな表情で上になった真雪の腰に手を当てて、同じリズムで身体を揺らした。
真雪の中に注ぎ込まれたびっくりする程大量の健太郎の白い液と、真雪自身から溢れるしずくが一緒になり、つながり合った二人の秘部だけでなく、その秘毛も脚の付け根も、腹部も、まるでローションを塗りたくったようにぬるぬる、どろどろになっていた。
真雪と健太郎が同じように身体を震わせ、二人は同時に叫んだ。「出、出るっ! マユっ、マユーっ!」「ケン兄! もうだめーっ! あああああーっ!」
びくん!
繋がり合った二人の身体が大きく跳ねた。そしてさらに激しく二人の身体が痙攣し、兄健太郎のペニスが深く入り込んだ妹真雪の谷間の隙間から、再び勢いよく熱い液が迸り出てくるのを龍は目の当たりにした。
荒い息を落ち着かせられないまま、龍は震える手でそっとドアを閉めた。そして真雪のために買った花束をそこに残したまま足音を忍ばせながら焦ったように玄関を飛び出した。