疑惑-6
「悪い、腹が痛くなってきた。」
義孝がトイレへ向かう。そしてトイレのドアが閉まった音がした瞬間、健太郎が立ち上がり紗英の横に立った。
「しゃぶれ。」
「えっ…?」
突然の事に驚く紗英を床に座らせる健太郎。
「早く!」
「で、でも…こんな所で…」
夫がいる同じ屋根の下での信じられない要求に戸惑う紗英に、構わずチャックを下ろす健太郎。
「ち、ちょっと待って…」
「早くしろ!出て来ちまうだろ!」
健太郎はペニスを出してしまう。そして無理矢理紗英の口に押し付けた。
「ほら、しゃぶれ。」
押し付けている間にグングンと勃起してくる。まだ戸惑う紗英に危険な言葉を口にした。
「リベンジポルノされたいか?藤間の恥ずかしい写真、今すぐバラまこうか?ここに…」
「えっ…?」
身が竦む言葉であった。
「嫌ならしゃぶれ。早く!」
紗英はあまりの恐怖に、とっさに口を開く。
「んんん…」
健太郎は紗英の頭を抑え腰を動かす。
「へへへ、スケベな人妻だ。旦那がすぐそこにいるのに違う男のチンポをしゃぶるなんてな。へへへ」
ヒソヒソ声が何とも言えない緊迫感を生み出す。紗英は気が気ではなかった。こんな所を見られたら家庭崩壊だ。義孝のいるトイレの方ばかり気にする。
「ああ、気持ちいいぜ…。たまんないシチュエーションだ。」
満足げに見つめる健太郎。紗英は押し込まれるペニスをひたすらしゃぶらされた。
すると水を流す音が聞こえた。
「っと、ヤベぇ。」
健太郎はペニスを抜き、そしてしまいチャックを上げ椅子に戻る。紗英も慌てて椅子に座り口元を拭いた。そして義孝がトイレから戻った。
「お待たせ。腹が冷えたようだ。」
義孝が戻ると紗英は食器を片付け始めた。再び飲み始めた2人。紗英は罪悪感に包まれながら会話に耳を傾けていた?
時間は23時を回る。そろそろお邪魔すると言った健太郎に義孝は言った。
「紗英、丹野君を家まで送って行ってくれ。」
「タクシーで帰りますからいいですよ。」
「いや、それじゃ申し訳ない。紗英、行けるな?」
「ハ、ハイ。」
「じゃあ頼んだぞ?」
紗英の運転する車に乗り込んだ健太郎。義孝に礼をして車は走る。