デビルサマナー ソウルハッカーズ外伝-8
もう懸命な皆さんにはお判りだろう。オレは実の妹であるトモコとも関係を持っていたのである。さすがにオレにも罪悪感がある…のだが、当のトモコはむしろこの関係を続けることを望んでいるように見える。だが、オレが誘惑を撥ね退けられない最大の理由は、トモコの言ったとおり、事の発端がオレにあるからだ。
事は数週間に遡る。VRネットで魂を奪われたトモコを救うため、ネミッサとネットダイブした時のことだ。
あの時、トモコは海豚の姿をした悪魔にたぶらかされていた。同行していたネミッサにはプロテクトが掛かっていたのか、彼女にはトモコはただ悪魔と戯れていただけに見えていたそうだ。
けれども、事実は違っていた。トモコはそいつに嬲られていたのだ。悪魔は全身から醜悪な触手を数え切れないほどうねらし、裸になっているトモコの穴という穴を塞いでいた。
肉の塊が前後の穴に深々と突き刺さり、トモコの身体をガクガクと揺する。力強く持ち上げるたびにあどけなさの残る顔が歪み、上気した目は宙を見上げながら口元の物を美味そうにしゃぶりつづけていた。その姿は今までの見知った“ちょっと生意気な妹”ではなく、独りの淫猥な女の一面を呈していた。
どうにかこうにかその悪魔をぶち殺し、トモコの魂を救出する事に成功した。けれども、その痴態は簡単に脳裏から離れはしなかった。それによって喚起される黒い欲望。
オレはネットから帰還したまではそれに耐えられた…が、ヒトミが帰宅した後トモコの自慰を目にした事で開放してしまった。
トモコの魂は嬲られている最中に俺達によって開放された。つまり、彼女の胎内に点いた官能の火は消える事無く燻っていたままだったのだ。オレはトモコの誘いを断りきれず、一夜を共にしてしまった…。
「お兄ちゃん、なぁにまたボケ―っとしてんの?もしかして、もう…トシ?」
「あのなあ、オレはまだお前に心配してもらうような年じゃ…って、お、おい?何やってんだよコラ!トモコ!!」
オレのズボンを引き摺り下ろし、下半身にしがみついている。素早い。
「なにって…だからぁ、ナニするんだって言ったない」
ご飯食べるのよ、と言わんばかりに平然と返答するトモコ。その行動力は尊敬に値する物がある。
……いや、そんな馬鹿なことを考えている場合じゃない。このままでは妹に身包み剥がされ、犯されてしまうではないか!今日こそは兄としてのプライドを掛けて一言言わなければ……。
「いい加減にしろ、トモコ!」
「そんなこと言っても良いの、お兄ちゃん?お母さんに言いつけても良いんだよ、あたしは。どうする?こんな可愛い娘の誘いを断ってひどーい目に会うか、それとも気持ちいいコトするのか、どっちがいい?」
…悲しいかな、俺の決意は一分と経たず崩れ去った。紀○のはんぺん並の脆い己の精神が憎い。オレはおずおずと残った上着を脱ぎ始めた。
「ほらほらぁ、早くぅ。最初っからそうすれば良かったのに」
トモコは挑発するかの如く背を向けて待ち構える。やれやれ、とオレは溜め息をつきながらも背後に寄り添い、いやらしく触れだした。全体としては小柄だが、(やや)メアリより肉付きのいい身体が小さく反応する。オレの頭はもうすでに切り替わっている。戦闘では一瞬の油断が命取りだからな。
「あっ…来た、来た」
嬉しそうなトモコの声。オレは前面に手を差し入れ、値踏みするように首筋から肩先の素肌をじっくり撫でまわしていく。時を同じくしてべっとり濡らした舌がうなじのあたりでぬらぬらのたうち、トモコをぞくりとさせた。
「あ…ああ、おにい…ちゃん、気持ち悪いよぅ…」
白い顔によく映える紅い唇が喘ぐ。澄んだ黒目でねっとりと見上げて、震えが来るほど悩ましい。
(嘘つけ…)
オレはトモコの文句を無視し、下着越しに双丘をむずと掴む。ハーフカップの真っ白なブラジャーを上にたくし上げ、くたくたに揉みぬくと、乳房の真っ白な皮膚が見る間に紅に変化していく。さらにしこりだした乳首をコリコリ転がすと、ツンと尖った鼻先からごく控えめにではあるが、「ううん、あふぅん」と情感の吐息をこぼした。
「あ…あ、ん…乳首つまんじゃ、ダメ…だよぅ」
「何言ってんだよ、これが好きなくせに」
空いている手で愛らしい顎を掴み、口に吸い付く。
口内に舌腹が入り込み、お互いの舌を吸いあう。トモコは頭をうねうね揺すって受け止める。次第に頭の隅からどろりとしたものがこみ上げ、内から性感がめらめらと燃え上がり始めた。