兄貴の彼女-2
俺の名は、各務大地。(かがみ だいち)21歳、大学3年生だ。
自分で言うのもなんだが、身長は平均よりも高くて、普通の人より小顔で顔立ちがいいらしく、何もしなくても女が俺の方に寄って来る。
自分から告らなくても彼女は出来るし、その彼女と別れてもすぐに新しい女ができるし、セックスしたくなったら電話かメール一つで相手はすぐに見つかる。女に困ったことは今まで一度もない。
それに小さい頃から要領がよくって、それなりに勉強もできたから国立大学に行ってるし、就職氷河期にも関わらず俺はもう大手企業から内定をもらって、就職先が決まっている。
俺って超すげぇ。
―――って自画自賛してるけど、俺にだって悩みがある。
アレが小さいとか、早漏で困っているとかそんな悩みじゃない。
でもはっきり言って俺はそこそこ自信あるぜ。俺と寝た女は俺とまたヤリたいって言ってくるからな。
演技されていたら身も蓋もないが、俺のテクでイカない女はいない!と思っていたりする。
あぁ、話がずれた。俺の悩みだった。
それは俺の兄貴に関することだ。