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会社の備品
【OL/お姉さん 官能小説】

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新人歓迎会(前編)-2

■視点 川端春樹

 飲み会が始まり、二時間が経とうとした頃、幹事の水口さんが飲み会の終わりを宣言する。

 締めの挨拶だとか、一本締めだとかで終わるのかと思っていたのに、案外あっさりした幕引きだった。

 事前に聞いていた二次会の話もあがらなかったし、帰るなら岡田さんと一緒にと思った俺は、その姿を探す。すると難なく見つけることができた。

 どうやら役員の席で飲んでいたらしい。それにしても、疲れていたのだろうか。眠っているようだ。よくもまぁ、役員達の席で眠れるもんだなぁと、変に感心していると、水口さんが彼女に近づく。

 彼は岡田さんを抱えると、皆に聞こえるよう大きな声を張り上げた。

「えー、では皆様。これより、二次会の会場へと向かいたい思います!」
「よっ、待ってました!」
「よっしゃー!張り切るぞー!」

 異様な盛り上がりをみせる先輩方を見て、俺たち新人は戸惑いを隠せなかった。

「これからが、今年の新人歓迎会の本番だからな。お前らも楽しむといいぞ。」

 状況を飲み込めない俺たちに、先輩の一人が話しかけてきた。

「皆様、遅れないようついて来てください!時間との勝負ですからね!」


 先輩方に着いていくと、向かった先は別の居酒屋でもカラオケでもない。すぐ隣の三階建てのビル、そう会社だった。

 中に入ると、みんなでぞろぞろと三階へと上がった。どうやら会議室に向かうようだ。

 ここまで移動する間も、岡田さんはずっと眠ったままだ。俺が岡田さんを抱えて移動したかったなと思うと、少し水口さんが羨ましく、嫉妬心を覚えてしまう。……少しじゃないか、大分だよな。

 変なことを考えている自分に呆れながら、俺も会議室へと足を向けた。


 会議室に入ると、俺の目に異様な光景が飛び込んできた。会議室の真ん中に、革製のY字型をした大きなモニュメントが鎮座している。Y字の上の二つの先端には手枷が付いているのが見える。SMなどで使われる拘束具だ。エロ本で見たことがある。

 そこに、今まさに拘束されんとしているのが岡田さんだった。服を着たまま、両手に手枷が付けられると、万歳の格好で立ったまま頭を垂れる。そんな状態になっても、まだ眠っているようだ。

「な、なんだよ、これ……。」

 俺に遅れて、西や岩倉も会議室に着いたようだ。当然の如く戸惑っている。

 辺りを見回すと、普通でないものが他にもあった。
 岡田さんが拘束されている拘束具の左奥には、病院にあるような分娩台がある。本来の目的で使われるとは到底思えない。

 岡田さんを挟んで、分娩台の反対側には、革製の三角木馬が置いてある。三角の頂上が尖ってはいないのは、拷問を目的としたものではないからだろう。その木馬の上には手錠が吊るされている。

 会議室の隅には、穴が空いた板も見える。細長い長方形をしたその板には、三つの穴が横並びで空いていて、真ん中が一番大きく、その横にある穴は一回り小さい。そして、二つに分離できる構造であることが、容易に見て取れる。これも、やはりSMなどで使われる拘束具で、大きい穴には首を、小さい穴には手首を嵌めて拘束するのだ。

 他にも、会議室の奥に寄せられた机の上には、エロ本でしか見たことがない道具が、所狭しと並んでいる。


 他の先輩方も続々と会議室にやってくる。

「お!岡田さん、いい格好してるねー!」
「やべー、もう我慢できねぇわ。」
「一ヶ月、お預け状態だったもんなー。」
「俺、今日のために一週間オナ禁したぞ。」

 周りは岡田さんをネタに、卑猥なネタで盛り上がっている。これから何が起きるのか、二次会とは何なのか、この状況と周りの話を聞いていると何となく分かってきたが、そんなバカなと思う自分もいる。

 しかし、想像しているだけで、股間が大きくなることを止められない。体は正直だ。そして、それは同期も同じようだ。スボンの上からでも分かるぐらい、股間を大きくしている。

「ん、ぅん……。」

 会議室の中心から悩ましげな、可愛い声が聞こえてきた。この状況になって、彼女はようやく目が覚めたようだ。


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