妹 小林明日香-3
その日の夜だった。
時刻はちょうど深夜2時(丑三つ時)。
バサリ!
最近、来ていなかった『エロ恐怖新聞』が届けられた。
1回読めば、100日の命が縮んでしまうという恐ろしい新聞だ。
だが、俺は毎回、誘惑に負けて、この新聞を手にしてしまう。
さて、今日の記事は何かな? 鈴木さんの特集・第三弾だったら絶対に読むんだけど。
昼間の妹のことがあった以上、今夜はオナニーでもして寝るしかない。現実の世界は面倒だが、空想の世界は自由だ。
俺は新聞に目をやった。
すると、目に飛び込んできたのは、少し前に見たピンクの布地だった。
あれ? これは……。
記事の見出しには、こう書いてあった。
『スクープ! 小林明日香は、しばしば兄でオナニーをしている! 〜淫乱妹の激しいオナニーを大公開〜』
な、何ですとーーーーーっ!?
小林明日香っていうのは、明日香のことだよな?
兄っていうのは、俺のことだよな?
で、俺でオナニーってどういうことーーーーーっ!?
妹だけの記事だったら、今回は見なかったかもしれない。そもそも兄が妹に欲情すること自体、あり得ないし。
でも、俺でオナニーをしているとなると、気になって確かめずにはいられない。
新聞一面の写真で、明日香は、脚をM字に開いてオナニーしていた。
妹のオナニー姿を見るのは少し抵抗があったが、写真は実に淫猥でそそられるものだった。
パンティのクロッチ部分には、くっきりと女の子の割れ目が浮き出ている。
オナニーを始めてから時間が経っているのか、パンティはグッショリ濡れている。
俺は新聞を手に取った。
チクリと心臓が痛んだのは、100日分の命が失われたからだろう。
新聞にはこう書かれていた。
『明日香は、今日も実の兄に無理矢理犯される妄想をしてオナニーをしていた。
普段は兄のことをキモい、サイテーと罵っている妹・明日香のとんでもない願望。
以下は明日香の頭の中の妄想である』
俺は記事を読み始めた。
設定としては、深夜、欲望を抑えられない兄が明日香の部屋に忍び込んだというものらしい。
「お兄ちゃん、お願いだからやめてっ!」
「うるせえ! お前、最近、生意気なんだよ! おおっ、最近、大きくなったと思ってたけど、明日香のおっぱい、揉み心地いいな」
「揉まないで〜」
「いいから楽しもうぜ」
「お兄ちゃん、勘弁してっ……!」
「俺のチンポ見る? ぶっとくて、でっかいからビックリするぜ!」
な、何なんだーーーーーっ、これはーーーーーっ!?
これじゃあ、俺がとんでもない鬼畜じゃないか!
いくらエロゲー好きの俺でもこんなことは言わねえよ。
ていうか、俺のチンコは標準以下で、全然ぶっとくて、でかくないし。
記事はさらに続いた。
「お前、昼間、俺の部屋で転んでパンティ見せただろう? あの時からムラムラして、こうしたくてたまらなかったんだよ」
「お兄ちゃん、許してぇ……!」
「ほら、俺のチ×コだ。お前がいつもキモいって言ってるモノを口の中にツッ込んでやるぜ」
「んぐっ、むもっ、けほっ……」
……どうやら俺は明日香の口の中にチンポをツッ込んだらしい……。
自分でも呆れるくらいとんでもないヤツだと思う。
でも、これって明日香の妄想なんだよな?
明日香のやつ、いったいどんな妄想をしてるんだ?
もしかして明日香って、ドM体質?
次の写真は、明日香がパンティを脱いでいる写真だった。
記事に拠ると、妄想の中の俺はこんなことを言っている。
「ほらほら、パンティ脱がせてやるぜ。お前の恥ずかしい場所が丸見えだぞ!」
「やめて〜〜、お兄ちゃん!」
「ふ〜ん、なかなか可愛いマ×コしてるじゃないか? でもオナニーしまくってるから臭え、臭え。しょうがないから俺の舌できれいにしてやるぜ! レロレロレロ、レロレロレロ!」
……どうやら俺は明日香のマ×コにクンニしてるらしい……。
明日香、お前の中で、俺はどんな存在なんだ?
ていうか、こんなの俺じゃない! 絶対違う! だって俺、まだドーテーだし! こんなハードなこと出来るわけないし!