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「もう、私の役目は終わったと居酒屋で言われるんだと思っていました」
「そうか」
「そんな言葉を聞くのに耐えられなくて、逃げました」
「うん」
「新しい恋をすれば、忘れられるかもしれないと思って
丁度誘われた合コンに参加しようと思いました」
「うん」
「清水さんの恋を応援するといいながら・・・
私自身が清水さんを好きになっていたんです」
泣きながら、そう言った真子ちゃんを俺はぎゅっと抱きしめた。
「俺が・・・俺がそう簡単に真子ちゃんを手放すわけないだろ」
Yシャツの袖口で真子ちゃんの涙を拭いて
ゆっくりとキスを繰り返した。
キスが深くなってそれだけじゃ足りなくなって。
1つ1つブラウスのボタンを外す。
あっという間に下着姿になって。
ちぐはぐな上下の下着姿に小さく笑った。
「俺の買った下着だ」
耳元でそういえば、薄暗い部屋の照明でも分かるぐらいに赤くなって顔をそむけた。
その顔を顎に手をかけて俺の方を向かせる。
「気に入った?」
コンビニで買った下着を気に入るはずがないのに
意地悪くそんなことを聞けば
恥ずかしがって何も言わない。
耳たぶの下をキスしながら
「今度一緒に下着を買いに行こう」
とささやけば、くすぐったい、と身をよじって軽く逃げる。
逃がさない、と腰を引き寄せ
真子ちゃんの目を見ながら、ブラの肩ひもを口で引っかけて外した。