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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初体験-5

そう言って彼は奈々子に名前と連絡先を教えてくれた。
彼の名前は、本橋 修。(おさむ)
後縁坂音楽大学の作曲科専攻の、4年生。
大学卒業後にはドイツへ留学が決まっているそうだ。

それからしばらくして、修から奈々子にメールが届いた。
あの時弾いたピアノの曲、“未来”のCDをくれると連絡してくれたのだ。

奈々子は修の家へと招かれた。
ワンルームの狭い部屋に、グランドピアノが一台置かれている。
彼はもう一度、今度は奈々子だけのためにあの曲を弾いてくれたのだ。

奈々子は涙が止まらなかった。
命があとわずかな妹のために作られた曲・・・。
せつなくて甘いメロディーが小さな部屋に響く。
胸が張り裂けそうになる。

ピアノを弾き終えた彼は、奈々子に温かいコーヒーを差し出してくれた。
修はポツリ・ポツリと自分自身について語りだした。


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