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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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疑惑-7

高校に入学してからしばらくすると、奈々子が心配することもなく彼女は友達が出来た。
美人なのに話しやすいので、今では先輩や後輩たちからも一目置かれているらしい。
彼氏もできた。
家庭の事情は色々あったが、彼女は青春を謳歌しているように見える・・・。


「あ、そこ左ね。」


という豹介の声で奈々子は我に返った。

(危ない、危ない。また葵君の言うように妄想モードに入っちゃってた。)


「そういや、奈々さんあの彼氏と別れたんだって?」

「え?!幸雄の事?・・・何で知ってるの・・・?」

「ゆかりだよ。あの人ずっと浮気してたんだって?
そんな風に見えなかったのにな〜。
大人って恐いな・・・。」

「そうだね・・・私も他に付き合っている子がいるって知らなかった。
本気で好きじゃなかったのかも、彼の事。いつの間にか冷めちゃって、
彼の事見ていなかったんだと思う。
でももういいの!そのおかげで好きな人できたし!」

「あ、聞いた聞いた。年下君。」

「えっ?!もー・・・ゆかりのおしゃべり。」

「大学生なんだって〜?やるねぇ、奈々さん。」


(豹介君は知らない・・・。私が葵君と付き合っている事・・・。
きっと私たちが付き合っているって知ったらびっくりするんだろうな。)

と思った時、


「あ、ここ!このマンション。」

「駐車場に入った方がいい?」

「うん、サンキュー助かった。」

車を駐車場に停め、豹介は車から出ようとノブに手をかけたかと思うと、
急にその手が止まった。


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