光の第7章【ユウキ・マミの淫らな系譜】-2
封印された過去の記憶が甦り、マミの冷静な部分が更に力を増してきた。
冷静な部分のマミは、女陰にビンビン響く快感に流されそうになりながらも、絶頂を迎えないように抵抗を試み始めた。
なぜなら、絶頂を迎えた途端に、ぺニス星人に子種を宿されてしまう。即ち、それは自身の破滅を意味していたからだ。
しかし、そんな大事な局面で、冷静な部分のマミの思考を掻き乱すように、突然、マミのウルトライヤーにその言葉が聞こえてきた。その声は周囲の喘ぎ声や悲鳴とは異質で、なぜかマミの耳に優先的に入ってきた。
「見なさい、お前の子が…、あたしの孫が…、あんなに淫らに喘いでる…」
「やだ、あの子ったら世界中の人が観てるのに、なんてエッチな声を出すのかしら」
その届いた会話の韻には、マミの痴態に対して一切の嫌悪感はなく、反対に喜びに満ち溢れていた。それどころか、言葉とともに吐く息に、微かな喘ぎが含まれていた。
その会話を聞く一方で、マミは快感も享受していた。
「あっ、あっ、気持ちいい、ああん、ああん」
快感に喘ぎ、身悶えしながらも、その会話に含まれた吐息が気になったマミは、ウルトラアイを使って、その声の元をサーチした。
それは直ぐに探り当てることができた。というよりも、マミが気付きやすい位置に声の主たちが居たからだ。
マミはその声の主を目にして驚いた。そこに居たのは、今思い出したばかりの自分の母親であるオオノ・ユイと、更には祖母のオオノ・ケイコだったのだ。
2人の後ろには、全体をピンク色に塗装された最新型の汎用ジェットヘリが駐機されていた。その機体の横に記された【O−CLUB】の文字と女性器を模したロゴマークは、マミでも知るオオノ家が統括する企業を示していた。機体の内装は豪華に改装され、【空飛ぶラブホテル】と揶揄されていたが、その呼称は2人のお気に入りだ。
【O−CLUB】の本社ビルでウルトラレディの闘いを見ていたユイとケイコの母娘は、中継でマミの正体が明かされたと同時に行動していた。ビルの屋上に駐機していたへりに飛び込むと、闘いの場へと急行したのだ。
しかし、マミが驚いた原因は、2人の突然の登場だけではなかった。
2人の姿はともに全裸で、陰毛のない股間の割れ目の中に指を容れて、マミの恥態を見ながら自慰行為をしていたからだ。
初めてまじまじと見る母親の女体は美しかった。色白の肌が興奮で薄桃色に上気し、マミに似たお椀型のバストには20代のような張りがあった。その先っぽには、薄茶色の乳首が硬くなってツンと上を向いていた。
その女体が、自身の指の動きに合わせて、ピクピクと動く姿は、凄く卑猥でなめかしかった。
そして、問題はその隣で母親と同じように悶える祖母だ。
まだアラフォーの母親ならば、同程度の若々しい女を同世代に見かけることはある。だが、祖母のケイコの若さは異常だった。還暦を越えた女体とは到底思えない若々しい肌の張りと艶があった。
まるで2人姉妹が並んで自慰行為をしているようにマミには見えた。
不思議なことに、身内のその卑猥な行為に不快感を感じなかった。それどころか、初めて見る母親の恥態と妖しい表情に興奮を覚えていた。