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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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元カレの秘密-3

奈々子は彼女には葵と付き合っていることをなんとなく言えないで、
日々を過ごしていた。
今度一緒に飲んだ時にでも葵の事は聞いてもらおう。奈々子はそう思った。

―その日の夜、奈々子は仕事を終えると、幸雄の住むマンションへと一人、向かった。

幸雄の家は奈々子の勤める病院から電車で4駅の所にあった。
自宅とは反対の、この地区に来るのは久しぶりだった。

どんなになじられてもいいから別れてもらわなければと、
奈々子は重い足取りで夜の道を歩く。
幸雄のマンションのエントランスが見えた頃、男女の言い争う声が
奈々子の耳に入って来た。

別れ話がもつれているのだろうか・・・
私たちもこうなってしまうんだろうか・・・

とそう思った時、
そこにいたのは幸雄と見知らぬ女の子だった。
彼らは奈々子に全く気がついていなかった。


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