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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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お風呂で仲直り-6

すると葵がクスクスと笑い出す。

「食欲あるならもう安心だね。俺もお腹空いた。」

「もー・・・そんなに笑わないでよ・・・恥ずかしい・・・。何か食べに行く?」

「いや、奈々子さん病み上がりなんだから、外出ない方がいいんじゃない?
俺が何か作ろうか?」

「え?!葵君料理できるの?」

「簡単なものならね。奈々子さんは何が食べたい?」

「そうだなー・・・。どうしよう、迷っちゃうな。」

「―――和食、作ろうか?」

「私が好きなの、覚えていてくれたの・・・?」

「まあね。」

「嬉しいな。もともとはね、私のお母さんが和食好きだったの。
だから私も好きになったのかも。しばらく食べてないな〜、お母さんの料理・・・。」

彼女はしんみりとしてしまうと、葵は張り切ったように言った。

「奈々子さんのお母さんには敵わないけど、俺何か作るから待ってて。
奈々子さんは休んでなって。台所借りるよ。」

「うん、ありがとう。葵君。なんでも好きなの使って。」


それから、葵は奈々子が言ったわけではないのに、
彼女の好きなものばかり作ってくれていた。
ひじきご飯に、大根の味噌汁。肉じゃがに、ホウレンソウのお浸しと少し甘い卵焼き。


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