お風呂で仲直り-2
「―――あの人、あの人が奈々子さんが言ってた、別れたって彼?
豹介たちが言ってたけど、7年も付き合っていたんだって?」
「そう・・・。」
「なんで昨日、元カレと会ってたの?」
「そ、それは・・・。」
奈々子は口ごもってしまう。
幸雄に無理やり犯されたのを謝ってもらったなんて言えない・・・。
「奈々子さんて、本当に何考えてるかわかんないよ。
あの人、まだ奈々子さんと付き合っていると思っているみたいだけど?
―――本当に俺の事好きなの?」
「好きだよ!私は葵君だけが好き!!嘘じゃない!幸雄とのことだって、
ちゃんとするから!ちゃんと別れてもらうから!!」
「じゃあ証拠見せてよ。」
「え?証拠って・・・。どうすればいいの?」
「自分で考えてよ。」
そう言って彼は後ろを向いてしまった。
どうすれば葵君は私を信じてくれる・・・?